30. 見物 ページ35
電話越しで安吾が溜息を吐くのが聞こえる
安吾「A君…君はアレを本当に実行するつもりなンですか？？」
Aは安吾の言葉に意地悪く笑った
A「怖気ついたのかい？
其れとも…彼等に情でも移ったのかな？」
安吾が彼女の言葉にグッと押し黙ると、彼女は愉快そうに笑う
A「ごめんよ、意地悪な質問をしたね」
まァ、先ずは君の質問に答えよう
彼女はそう言いながらクルクルと自身の髪を弄る
A「最初に言った君の質問だが…答えはYESだ。私は計画を変えるつもりはないよ？」
やけに冷めた声で彼女は言い放った
安吾「"あの組織"を此の日本へ呼び込んだら…尋常ではない程の被害が出ますよ」
A「そうだねェ。でも、彼等を入れない事にはあの双黒を切り離す事が出来ない」
彼等の異能は本当に厄介だ。しかも仲があまり宜しくないのに、いざコンビを組めば阿吽の呼吸ときた
早めに切り離さないと"我々"にとって非常に厄介な敵になるだろうねェ
Aが面倒臭そうに溜息を吐くのが安吾にも分かった
安吾「…彼等の異能を見たンですか？」
安吾が問うと彼女はああ、と軽く頷く
A「昨夜に少し彼等の異能を弄らせて貰ったよ」
彼等の危険性を認知したからこそ、此の作戦を提案した訳だよ
安吾「長官には話を通しましたか…？」
彼女は、安吾の問いにウフフと笑った
A「安吾くーん」
彼女の一言に全てを理解した安吾が眉間に皺を寄せる
安吾「未だなンですね？？全く君は…。
はぁ…分かりましたよ。僕から上に話を通しておきます」
彼がそう云うと彼女はわーい、と素直に喜ぶ
A「お願いしますね、安吾君」
彼女はそう言って通話ボタンを切った
A「ミミック、組合、時計塔の従騎士、死の家の鼠…」
藪を突けば出るのは蛇か化け物か…
まァ、何が出ても"我等"は関係ありませんがね
A「さぁ、高みの見物といきましょうか」
小さく呟き歩き出した彼女の顔は其れは其れは楽しげだった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 595人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
おかか - 最後のページ見た時に「いくらでも評価してやんよ」って言った私は悪くない。(;・з・)~♪ (2017年1月6日 21時) (
レス) id: b950937163 (このIDを非表示/違反報告)
沖縄県産マンゴー(プロフ) - 続編に行きますね〜ε-(´∀｀; ) (2016年9月6日 15時) (レス) id: 527d7c6641 (このIDを非表示/違反報告)
アキ - お話すごく面白かったです。更新を楽しみにしています。 (2016年7月5日 22時) (レス) id: ac12fbc69d (このIDを非表示/違反報告)
萌里(駄作者)(プロフ) - 佐久間 楓さん» その後中也にボコボコにされた萌里氏であった… (2016年6月24日 21時) (レス) id: ee5dbdbcba (このIDを非表示/違反報告)
佐久間 楓(プロフ) - 萌里(駄作者)さん» 激しく同意します♪ (2016年6月24日 16時) (携帯から) (レス) id: 273ed63bb7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：沖縄県産マンゴー
| 作成日時：2016年5月23日 5時
