そして今日も振り回されるのです【文豪ストレイドッグス】 (ページ32)

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27. 傑作ページ32

A「け、傑作です…っ。ふふ、ふふふふふ」

笑い声を辿ると其処には盛大にお腹を抱え、床で打ち震えている彼女がいた

涙目になりながら笑いを必死で堪えているAを芥川がホッとした様に見る

今の芥川の目には彼女が女神に写っていた

芥川「Aさん…」

彼はやっと此の状況から脱せられる、と安堵の表情を浮かべ、Aに助けを求める

Aはフルフルと震えながら中也達がいる部屋に入って行く

A「あ、芥川君は先に朝食を、ふふ、とっ取っていてください…っ。ふふ、ふふふ」

芥川「分かった。先に摂っておく」

芥川は若干今のAを此の場に残していく事に不安を覚えながらも其れに従った

残されたAは未だ真っ裸の彼等に脱ぎ捨てられた服を渡していく

A「ふふ、ほ、本当に何してるンですか君達は、んふふふふ」

未だ惚けている太宰達の顔を見てまた噴き出した彼女は酸欠状態に陥っていた

ヒイッと我慢出来ずに笑い焦げるAに中也が眉を潜める

中也「…何で笑ってンだよ手前は」

その言葉に彼女はヒイヒイ言いながらも首を少し上げて彼等を見た

A「だって、芥川君があンなに勘違いするとは思わなくてですね…っ。彼は本当に面白い子ですね…っんふふ、ふふ、あはは」

シャツに袖を通しながら、太宰がお腹を抱えている彼女に少し首を傾げる

太宰「Aちゃん…何か元気だね…？？

腰は痛くないのかい？？」

太宰の言葉にAが涙目の侭、キョトンとする

A「腰…？？何の話です…？」

その言葉に服を着終わった中也がハアッ！？と声をあげる

中也「手前何も覚えてねぇのか…！？」

その言葉に彼女は心外だと腰に手を当てた

A「何も覚えてないと云う言葉は君達に返しますよ、太宰君と中原君」

その言葉に彼等が目を見張ると彼女は楽しそうに口元に笑みを浮かべた

A「本当に何も覚えてないンですねェ君達は。

とんだ困ったちゃんです」

中也「良いから早く話せ」

やれやれと態とらしく首をすくめる彼女に中也が話を促す

A「昨日、」

Aがスッと発した言葉に今度こそ彼等の動きが見事に静止した