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18. 仲 ページ23

安吾がAの腕を取る






安吾「A君、立って下さい」






A「えー」






Aが渋々安吾の前に立った







A「如何したンだい?安吾君。まさか、私を罵しる気になっ、!?」






Aの体が宙に浮いた






安吾「軽すぎです。君は矢張り食事を摂ってないですね…?」






此れで確信しました






安吾が少し怒った様にAを見ると、彼女がスッと顔を背けた






A「だって、外食は飽きたから」







私は悪くないもん







そう云うAに安吾が溜息を吐きながら彼女を下に降ろす






安吾「A君…。きちんと食事を摂って下さい。君が体調を崩したら、"すゞ"さんが悲しみますよ。其れに、鈴君も外に出たばかりで未だ何も知りません。彼が料理を覚えるまできちんとご飯は食べて下さい」





いいですね?






安吾の有無を言わせない言葉にAも渋々頷いた






安吾「宜しい。では、先ずは何か胃に入れて下さい」






安吾はそう言って胃に優しい料理を注文していく







安吾の横でAがムムっと頬を膨らませる








A「安吾君に説教された〜」







慰めて下さいよ〜








そして…罵しりもお願いします、中原君








彼女はそう言いながら中也に抱き付いた






中也「なっ、!?手前放せ、莫迦、」







A「えぇ、冷たい事言わないで下さいよ。中原君と私の仲ではありませんかァ!」






中也「俺と手前はつい先刻に会ったばかりじゃねーか!!仲も糞もあるか!!其れと、いい加減に放せっ、踏まれてぇのか!!」






A「中原君の暴言が進化を遂げている…っ!!」






あゝ、なんて素敵なンでしょう…!!






そう言って頬を染める彼女に中也が顔を引きつらせた






中也「此奴…あゝ、糞っ」







太宰を相手にする位に疲れると中也がボヤいた








そう文句を垂れながらも中也が本気で嫌がる様子はない







彼が心の底から嫌っている人物であれば今頃はなぶり殺されているだろう







其れをなんとなく分かっているからこそ、彼女は中也に絡むに違いない








芥川「随分と仲が宜しい事で…」







芥川が料理を口に含みながら横目で彼等を見た






太宰「…何で中也なンだろう。私にも絡んでくれていいのに…」







…端から見れば、カップルじゃないか







太宰が中也に引っ付くAを見て、面白くなさそうに小さく呟いた

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おかか - 最後のページ見た時に「いくらでも評価してやんよ」って言った私は悪くない。(;・з・)~♪ (2017年1月6日 21時) (レス) id: b950937163 (このIDを非表示/違反報告)
沖縄県産マンゴー(プロフ) - 続編に行きますね〜ε-(´∀`; ) (2016年9月6日 15時) (レス) id: 527d7c6641 (このIDを非表示/違反報告)
アキ - お話すごく面白かったです。更新を楽しみにしています。 (2016年7月5日 22時) (レス) id: ac12fbc69d (このIDを非表示/違反報告)
萌里(駄作者)(プロフ) - 佐久間 楓さん» その後中也にボコボコにされた萌里氏であった… (2016年6月24日 21時) (レス) id: ee5dbdbcba (このIDを非表示/違反報告)
佐久間 楓(プロフ) - 萌里(駄作者)さん» 激しく同意します♪ (2016年6月24日 16時) (携帯から) (レス) id: 273ed63bb7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:沖縄県産マンゴー | 作成日時:2016年5月23日 5時

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