be with you *60 ページ11
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私はすぐに保健室に着いたので、ふすまに手をかけた。
この時間なら三木ヱ門はとうに起きているはず。
三木ヱ門、入るぞ、と私がふすまに呼びかけると、
田村「A−、私はここだ」
返事が返ってきたのは保健室の中ではなく、
私のすぐ後ろ。
驚いて振り返ると、そこには忍び装束に身を包んだ、
見慣れた姿の三木ヱ門が立っていた。
A「三木ヱ門!?まだ寝ていたほうが」
田村「お陰様ですっかり良くなった」
A「本当か…?そうか、なら良かった…。で、今は何を?」
田村「いやあ、二週間分の石火矢たちの朝の散歩にと」
・・・。
私はブレない三木ヱ門に苦笑いしながら、
(そういえば、彼は熱に苦しんでいるときまで、石火矢の名前をつぶやいていた)
A「よ、喜んでいるだろうな。石火矢たちも」
三木ヱ門は、
石火矢たちにかがんで頬ずりをしている。
と、とにかく元気ならそれに越したことはない。
ここで私は急に今日の午後に提出する忍術の歴史のレポートまとめ
(一年生の課題だけれども)
をしていないという重大なことに気付いたので、図書室に寄ろうと体の向きを変えた。
と、その時。
『三木ヱ門!A!」
田村「お、四年ろ組、学級委員長の藻武次郎じゃないか、どうした?」
A「出たなモブ次郎」←
藻武「モブ言うな!
…それはそうと二人とも、学園長先生からの緊急のお達しだ。よく聞いてくれ。
今から全忍たま及び先生方は校庭内に集合せよ、とのことだ。
とにかく大至急らしいから急いでくれ!」
モブ次郎…もとい藻武次郎はそのまま
四年生の長屋に向かって走り去ってしまった。
残された私たちは顔を見合わせる。
A「三木エ門、何だ今のは?」
田村「恐らく今回も学園長先生が迷惑な『突然の思いつき』を実行なさるおつもりだろう…」
ユリコォオォオォ!すぐに戻ってくるから、じっとしてるんだぞ!?」
A「ということは行くのか…」
田村「仕方ない、学園長命令だからな…
全く、こんな朝早くからは、勘弁してほしいものだ…」
甚だ迷惑な早朝の思いつきに、
私たちはそろってため息をついた。
気づけば下級生たちがわらわらと集団になって移動する足音が聞こえてくる。
私も仕方なしに、三木ヱ門について校庭に行くことにした。
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≪今日のラッキーアクション≫
自分の自慢話を誰かに語りまくれ!!3時間語れれば合格。
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サラスティー(プロフ) - ももりんさん» ももりんさん、ありがとうございます…!戦闘シーンは私自身頑張ったところだったので(笑)とても嬉しいです!応援していただき感謝です…!! (2015年3月27日 16時) (レス) id: 74dfc3bef1 (このIDを非表示/違反報告)
サラスティー(プロフ) - 生まれたてさん» そう言って頂けて嬉しいです、うーチャン!私も大好きなんです、勘右衛門が← (2015年3月27日 16時) (レス) id: 74dfc3bef1 (このIDを非表示/違反報告)
サラスティー(プロフ) - 笹豆腐愛し隊隊長十六夜サザンさん» 殺気、分かります(笑)勘チャン…!嬉しいです!頑張ります! (2015年3月27日 16時) (レス) id: 74dfc3bef1 (このIDを非表示/違反報告)
ももりん - バトルがおもしろかったです!続編楽しみにしてます!! (2015年3月27日 16時) (レス) id: 45e6ebfad2 (このIDを非表示/違反報告)
生まれたて - 勘ちゃんの戦闘シーンがかっこよすぎです!情景が浮かんできました!勘ちゃん愛してます♪ (2015年3月27日 11時) (携帯から) (レス) id: 079e5a0b02 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サラスティー | 作成日時:2015年1月12日 13時