[ＲＫＲＮ］綾部と私の３６５日＊2

be with you *27 ページ3

正確には、今回の実習は四年生合同の実習授業だった。



四年生は、全員何らかの変装をしたうえで町に潜入することになっている。

潜伏している先生方から、変装技術はもちろんのこと、
言葉遣い、一つ一つの立ち振る舞いに仕草など、細部まで見られるという
やや難易度が高いものだった。


…わたしにとっては。







自信があるとはいえ大丈夫なのか、こんな付け焼刃で…






私は三木ヱ門からちょっと距離を置きつつ、慎重に素早く着付けをした。
普段が忍び装束だからか、なんだか着物は久々に感じる。

すると。




　「A、帯がたるんできているぞ、それと襟元が」


A「ぎゃあああっ…ってなんだ、滝夜叉丸か」




すぐ近くに人が立っているとは思わず驚いてしまったが、
そこにいたのは四年い組、かの有名な平滝夜叉丸だった。


彼は気分を害したようで、腕を組みながら私を見やった。






滝夜叉丸 「なんだとはなんだ！失礼なやつめ」


A「そんなところにいたとは気づかなかったのだ…
　 え？あぁ、帯と襟元だったな」



私はすぐにたるんだ帯と襟をなおす。





A「というより、滝夜叉丸も今回は女装をするのか」


滝夜叉丸「もちろん。美しいものだけが似合う私が女装以外に何をやるというのだ！
まあAも女装をするとは思わなかったが…。お前もなかなか見事なものじゃないか？
しかし！常に皆の視線と期待を一身に集めてしまう、超！優秀な学園のスター、いや、大スターである私にはやや！劣るがな！」




長い。長すぎる。


私が白い目で滝夜叉丸を眺めていると
遠くで三木ヱ門が化粧をしながら、




田村「くどいぞー滝夜叉丸ー」


滝夜叉丸「なんだと三木ヱ門！くの一にまったくモテないからといって私にあたるな！」


A「くの一の話は関係ないだろう((((」






私がはさむも、
三木ヱ門はすっくと化粧台から立ち上がる。




田村「何を言う滝夜叉丸！それはお前のほうだろうが！この戦輪バカのうぬぼれ屋め！」

滝夜叉丸「何ィ！？アイドル気取りの石火矢バカめ！」

田村「お前こそスターを気取っているだけのいけ好かない奴ではないか！」

滝夜叉丸「何を…っ、覚悟しろ！私の輪子が黙っちゃいｎ((」







二人がやいやいといつものように言い争っていると、

そこへすっとんきょうな声が飛んできた。




　「二人ともー、四年生はもう校庭に集合だってさー」

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≪今日のラッキーアクション≫

今日１日は武闘派になるべし。勝ォーー負ーーーーーーーーッ！

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