[ＲＫＲＮ］綾部と私の３６５日＊2

be with you *43 ページ19

「A！」



再び誰かに呼ばれて、私は目を開けた。

私の目の前には、






A「あ…やべ？」





どうやらいつの間にか私は寝てしまったようだった。
とすると、さっきのは全部夢か…。





嫌な夢だったな…。

幹からしぶしぶ体を起こすと、体の節々が痛む。







A「いった…」

綾部「大丈夫ー？随分とうなされているみたいだったけど」





そう言って綾部は私にさりげなく手を差し伸べた。


一瞬私は躊躇するも、素直に綾部の手を取って、ゆっくりと立ち上がる。
足は、少しだけ回復しているようで、なんとか歩けそうだ。




A「すまないな…」

綾部「A、早朝トレーニング、参加したんだー」

A「あぁ、三木エ門に連れられてな」

綾部「へー…」






綾部は自分から聞いておきながら、
興味なさそうに宙を見つめる。





綾部「…でも、無理は禁物だよ？
　 Aは一応転入したてのくの一だから」



のんびりと言う綾部の顔を見ていたら、

うっかり聞き流してしまいそうだったけれど、









…くの一、か。

(しかし一応とはなんだ一応とは)






そういえば綾部だけが、忍たまの中で唯一、
くの一の扱いをしてくれている。


先程綾部が差し伸べてくれた手も、
きっとそういう理由からか。



自覚がないであろう、隣でいつものように大きくあくびをする綾部を見て、
私は話題を変えることにした。

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≪今日のラッキーアクション≫

今日１日は武闘派になるべし。勝ォーー負ーーーーーーーーッ！

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