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カルテ05 ページ6

「ぶっ…あはははっ!!ねェ聞いた国木田君!?この子の名前、シロッ、t…………ぐはっ」



笑い転げる太宰に向かって顔を真っ赤にした敦が蹴った。


「い、たた…ねェ君、名前なn「ガウッ!!!」いだだだだだ!!!??」

何となく気に食わなかったから、シロは腕に噛み付いた。
包帯の部分に赤いシミが出来る。
太宰に噛み付いて敦に抱き着くと敦が頭を撫でる。

「阿呆め…お前が馬鹿にするからだろう。」
「シャーッ」
「何故俺も!?」

あっくん以外の人間なんか信じられない。
だから眼鏡も麦藁帽子も、女も信用出来ない。


「にしても、シロ、ねェ…勝手に名前付けても良いのかい?」
「この子、名前が無かったので…」
「本当は、献体ナンバー1154…」
「シロ、それは云わなくて良いの!」
「あうぅ………」

敦に止められて項垂れた。

「…前言撤回しよう。シロ、私と結婚してk「ガルル…」ヒィッ」
「犬なのか猫なのか分からん。」
「ふふん、シロ可愛いんじゃない?」


乱歩達が近づいてくる。

怖くて敦の後ろに隠れ、袖をギュッて掴む。
敦も其れに答える様にシロを抱き締めた。


「なーんかこうして見ると兄弟みたいだねェアンタ達。髪の色も似てるし髪型も似てるじゃないか。」

与謝野が笑いながら云う。

「怯えなくても、ボク達は君に何も害を加えませんよ。」


谷崎が前に進み出て云う。


「…本当?」
「えぇ。」
「…後ろの男、ハァハァしてるけど…」

シロの言葉が合図かのように、国木田が太宰に蹴りを入れた。

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No.0 - 42話の敦くんの一人称が俺になっています。何か意図があって俺にしていたなら、すみません! (2019年1月27日 17時) (レス) id: f53043040e (このIDを非表示/違反報告)
カレン(プロフ) - おもしろいです。続編希望です (2017年7月20日 5時) (レス) id: 84b7979bce (このIDを非表示/違反報告)
ネロ - こんな遅くですが読んでて凄く楽しかったです!続編希望です!! (2017年3月19日 19時) (レス) id: bacc85789b (このIDを非表示/違反報告)
赤月 - 完結おめでとうございます!続編希望です! (2016年10月31日 16時) (レス) id: 196406772c (このIDを非表示/違反報告)
赤喰 - 完結おめでとうございます!続編作って欲しいです!! (2016年9月26日 23時) (レス) id: 63178f43ec (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:十一葉(といちば)さん | 作成日時:2016年8月9日 17時

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