カルテ25 ページ27
｢あっくん、着替えたよー…｣
｢｢おぉ〜｣｣
着替え終わったシロを見た一同は感嘆の声を漏らす。与謝野達の目に狂いは無くとても似合っていた。
｢矢っ張り敦のと色違いをコンセプトにしたからねェ、より兄弟に見えて面白いじゃないか。｣
｢凄く似合ってますわ、シロさん！｣
｢うぅ…………？｣
口々に賞賛が飛び交う中、恥ずかしくなったシロは敦の背後に隠れる。
｢小僧、乱歩さんから連絡が入った。行ってくれ。｣
｢はい！ほら、シロも。｣
｢は、はぃ………｣
国木田から場所を聞いた敦はシロの手を引いて目的地に向かった。
･
｢おぉ、敦君にシロ君ー｣
｢乱歩さん、事件の犯人分かったんですか？｣
｢勿論！僕の超推理にかかれば1発……なんだけど…｣
｢え？｣
乱歩が困った顔をする。
･
･
｢突然被害者の遺族を名乗る人が出てきてさ、今回の証拠は咋(あからさま)に犯人動物じゃん。だから金が下りないどーのこーので調査を打ち切れって云ってきてさァ。｣
｢え………｣
酷い遺族も居たものだ。
敦は空いた口が塞がらず、シロは厭な物を見る様な目になった。
｢…人間が、死んだのに…お金の事、ばっかッ…
人間なんか…大人なんか…｣
居なくなればいいのに。
そんな言葉を口にしようとした時、敦がギュッと手を握って来た。
敦の目は、｢其れ以上言わないで｣と云っている様で。
｢だーかーら、君達の出番。遺族達に事件解決の以来、出して欲しいな。
だってこう云うのは、名探偵の仕事じゃないし？｣
｢分かりました！頑張ろ、シロ!!｣
｢………｣
｢シロ………？｣
｢えッ!?あ、うん……｣
シロは慌てて頷く。
敦は気にしてない様で遺族の家に向かう事に。
｢………………｣
只乱歩はシロから目を離さなかった。
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No.0 - 42話の敦くんの一人称が俺になっています。何か意図があって俺にしていたなら、すみません！ (2019年1月27日 17時) (
レス) id: f53043040e (このIDを非表示/違反報告)
カレン(プロフ) - おもしろいです。続編希望です (2017年7月20日 5時) (レス) id: 84b7979bce (このIDを非表示/違反報告)
ネロ - こんな遅くですが読んでて凄く楽しかったです！続編希望です！！ (2017年3月19日 19時) (レス) id: bacc85789b (このIDを非表示/違反報告)
赤月 - 完結おめでとうございます！続編希望です！ (2016年10月31日 16時) (レス) id: 196406772c (このIDを非表示/違反報告)
赤喰 - 完結おめでとうございます！続編作って欲しいです!! (2016年9月26日 23時) (レス) id: 63178f43ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：十一葉(といちば)さん | 作成日時：2016年8月9日 17時
