番外編ーシロと呼び方ー ページ23
本編にはあまり(?)関係ないのですが
ちょっとした番外編です!汗
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シロが探偵社の皆に自己紹介攻めにあった日。
その日シロの独特なネーミングセンスが話題になった。
ので、谷崎と敦以外のメンバーも渾名を付けてもらうことに。
「じゃあ先ず僕からー。」
「…らんらん。」
「おぉ、良いね♪」
「次、妾は?」
「…あきさん。」
「へぇ、良いじゃないか。」
「僕は?」
「けんくん。」
「いぇーい!」
「…私。」
「…きょーか。」
「其の儘だけど…良いよ。」
「私はどうですか?」
「ナオ。」
「あら嬉しい♪宜しくお願いしますわ!」
シロに渾名を付けられ喜ぶ面々を他所に、国木田は黙々と仕事をこなしていた。
「(ボソッ ねェシロ?国木田君にも渾名付けてみなよ、彼の耳元で囁いて♪」
「…ん。」
乱歩の悪巧みの為に国木田の背後に迫るシロ。
自分の身に僅かな危険が迫っているとも知らずパソコンを使う国木田。
・
・
「…………パパ。」
「うわぁぁぁぁッ!!!!!???」
シロが耳元で囁くと国木田は驚き大声を発する。
結果が面白くて乱歩は爆笑が止まらない。
「だッ、誰がパパだ誰がッ!!!」
「国木田は、パパ。決定。」
「はァ…勝手にしろ。」
シロに完全にお手上げの国木田。
一方、先刻渾名を付けて貰ったメンバーは不服そうだった。
「国木田さんだけ家族扱いとか…」
「狡いです…」
「私もお姉様と呼ばせたいですわ…」
等と話す。
事の一部始終を聞いていた敦も兄と慕われたいと思ったり思ってなかったり。
・
「おや?面白い事してるねェ。」
「太宰さん!おかえりなさーい。」
「渾名を付けてもらってるンです!シロさんに!」
「へぇ!シロ君、私にも渾名を付けておくれよ♪」
「太宰は、人間。」
「………ん?」
シロの一言に困惑する一同。
「私は人間だよ?」
「太宰の名前は、人間、で、充分だしッ!!」
「いーっ」という顔を作ってそっぽを向くシロ。
そんな彼の背後に忍び寄る足音一つ。
「ねェシロくぅん?」
「ひっ…」
「もう片方にも、痕、付けて欲しいのかな〜?」
「ぎゃぁぁぁぁぁ!!!!」
悲鳴を上げて走り回るシロの保護者(敦)が太宰を一蹴して事を沈めた。
「そう云えば社長はどうする?」
「しゃちょ。」
シロの一言に突然入口で「バリンッ!!」と云う音。
目を向けると福沢がカップを落として退出していた。
福沢がシロの渾名で悶えていた事は誰も知らない。
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No.0 - 42話の敦くんの一人称が俺になっています。何か意図があって俺にしていたなら、すみません! (2019年1月27日 17時) (レス) id: f53043040e (このIDを非表示/違反報告)
カレン(プロフ) - おもしろいです。続編希望です (2017年7月20日 5時) (レス) id: 84b7979bce (このIDを非表示/違反報告)
ネロ - こんな遅くですが読んでて凄く楽しかったです!続編希望です!! (2017年3月19日 19時) (レス) id: bacc85789b (このIDを非表示/違反報告)
赤月 - 完結おめでとうございます!続編希望です! (2016年10月31日 16時) (レス) id: 196406772c (このIDを非表示/違反報告)
赤喰 - 完結おめでとうございます!続編作って欲しいです!! (2016年9月26日 23時) (レス) id: 63178f43ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:十一葉(といちば)さん | 作成日時:2016年8月9日 17時