不器用なダーリン【三途春千夜】

不器用.34 ページ34

三途「ちゃんとタクシーで来たか？」
貴「はい、春千夜さんに言われたことは守ってます」

三途「いい子だなぁ♡100億点やる♡」
貴「100億点…？」

なんの点数なんだろうか…？
でも褒められてるってことだよね

今までの春くんからは考えられないくらい
優しくてデレデレな顔をしている

…本当に私の事好きでいてくれてるんだ…
少しだけ、わがまま言ってもいいかな？

貴「…春くんって呼びたい…だめですか…？」
三途「ん"ん"♡好きなだけ呼べ♡」

甘い話し方で私を撫でてくれる
今日から心の中だけじゃなくて

本人の前でも春くんって呼べるんだ
…すっごく嬉しい

三途「今日の夕飯は？」
貴「うーん…春くんは何が食べたいですか？」

三途「Aの肉じゃがとか食いたい」
貴「ふふ、じゃあ今日は肉じゃがにしますね」

自然に手を取り合って教会を出る
春くんの手だ…

ゴツゴツしていて大きくて
貴「ふふ…」

三途「ん？どうした？」
貴「手繋げるの、嬉しくて」

三途「くそかわ……いくらでも繋いでやらぁ」
そう言ってただ握っていただけの手を

恋人繋ぎに変えてくれる
それだけで胸がキューっとなった

貴「食材買いに行くんですけど…春くんも一緒に来てくれますか？」

三途「一緒に買い物って新婚みたいだなだぁ♡」
近くのスーパーに寄る

さりげなくカゴを持ってくれるところとか
本当に優しくて大好きだ

こんなふうに想いが通じるなんて夢みたい…
貴「他に食べたいもとかありますか？」

三途「味噌汁とかか？」
貴「ふふ、和食の気分なんですね」

じゃあそれに合わせて作ろうかな
三途「俺も一緒に作る」

貴「手伝ってくれるんですか？」
三途「おう。ずっと一緒に作りたかった」

甘々な春くん、慣れない
でも優しくされるのはやっぱり嬉しい

貴「春くん、大好きです」
三途「は？俺の方が大好きだわ」

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