ほんと、不器用だなぁ【USSS】

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「なにこれ、気持ちわる…」


『無視してて大丈夫かな…』


「でも変なことしてAの身になにかあったら…」





最近、変なメールが頻繁に届くようになった。










＿＿今日も可愛いね。髪の毛巻いてるのすごくタイプだよ。


＿＿今日はマスクしてるね。風邪ひいたの？大丈夫？顔が見れなくて残念だな。


＿＿さっき話してた男って誰？



＿＿眠そうだね。昨日僕の夢にAちゃんが出てきたんだ。幸せだったよ。



＿＿Aちゃん、世界で一番好きだよ。







正直、このメールが届く度に鳥肌が立って、吐きそうになる。

迷惑メールにしても、アドレスを変えて何度も何度も。


誰かが、私をずっと見てる。





『誰なの……』




〜〜♪




新着メールが一件。


まみとアイコンタクトをとり、そのメールを開く。





＿＿メールじゃなくて、直接お話したいな。今日の放課後、A201の講義室に来て欲しい。きっとAちゃんも、僕が誰か気になるでしょ？待ってるね。







「A、絶対行っちゃダメだからね」


『……でも』


「だめ！襲われたらどうすんの！」


『このままじゃ何も解決しない』






まみは心配して何度も説得してくれるが、ずっとこのメールが届くほうが私は耐えられない。


それなら直接、相手にするしかない。





「じゃあ私も着いていく」


『大丈夫だから』


「やだよ！絶対一人では行かせない」


『まみ、今日の放課後ゼミの居残りあるんでしょ』


「あ…忘れてた…」







一人で平気だと強がって見せてはいても、やはり何をされるかわからない。

恐怖と不安で震え出しそう。















放課後、何かあったらすぐ電話してね！と何十回もしつこく言われ、結局私は一人で向かうことにした。

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