明くる朝。 ページ8
「...さん、Aさん、朝です。」
か細い、可愛らしい声が聞こえる。この声は確か...
混濁した意識のなか、体を起こし、あくびをする。目を開けると、思った通りの人がいた。
『ん、五虎兄様...。おはようございます...。』
五虎退「Aさん、おはようございます。」
天使のような微笑みを浮かべ、正座してこちらを見ている五虎兄様。かわいい。
起き上がって、周りを見渡すと、みな着替えたり、髪を整えたりして身支度していた。
乱「あ、Aちゃん起きたんだ。おはよう!」
『おはようございます。乱姉様。』
乱「ふふ、まだ眠いよね。(眠そうなAちゃんも可愛い!)あ、そうだ!
Aちゃん、ちょっとこっち来て!」
『はい、乱姉様。』
乱「はーい、じゃあここ座ってね♪」
何をされるんだろう。
髪を梳かれてる...?優しいさわり方。気持ちぃ。
コクリ、コクリ。
乱「(あれ?寝ちゃった?)」
トントン。
肩を優しく叩かれる感覚。意識が浮上する。
乱「おはよう、Aちゃん。」
『え...』
目を開けて、最初に捉えたのは鏡。中に映る自分は、
髪を綺麗に結われて、とても可愛らしい見た目になっていた。
乱「今日も可愛いね。A。」
乱姉様は、目を細めて少し悪戯っぽく笑ってみせた。
何時も愛らしい乱姉様が、何故かとても格好良い。
乱姉様に不覚にも時めきを感じた瞬間だった。
ラッキー隊長
小夜左文字
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作者名:杜 | 作成日時:2024年1月2日 1時