秘蔵っ子同士。 ページ5
『ところで、みなさんの中に秘蔵されていた方っていらっしゃるんですか?』
秘蔵っ子は自分だけなのかなと不安になり、聞いてみる。と、一振りの手が上がった。
信濃「俺は秘蔵っ子だよ。」
私以外にも、秘蔵っ子が...!!
『!!そうでしたか!!』
信濃「うん。それがどうかしたの?」
『じ、実は私も秘蔵っ子でして...。』
信濃「そうなんだ!じゃあ、秘蔵っ子同士仲良くしよう!!
...君の懐、温かそうだね。」
急に不思議なことを言う信濃兄様。
『はい!...わ、私の懐?』
乱「もー!Aちゃんの懐にまで入ろうとしないのー!」
乱姉様がプンプンしながら信濃兄様をたしなめる。なるほど、私の懐に入りたかったのか。
やはり、昔短刀として懐に入れられていた感覚が懐かしいのかな。
『大丈夫ですよ!乱姉様!』
乱「え?」
信濃「いいの?」
『はい!どうぞ信濃兄様!』
ぎゅっ
胸がじんわり温かくなるような感覚を覚えた。
信濃「Aの懐、温かくてふわふわしてる。」
『お気に召しましたか?』
信濃「うん!また絶対入れてね!」
『はい!是非!』
こうして、粟田口の秘蔵っ子同士仲良くなりましたとさ。
ラッキー隊長
小夜左文字
12人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:杜 | 作成日時:2024年1月2日 1時