対面。一期一振。 ページ19
仲良くなった鶯丸さん、三条の皆さんに別れを告げ、
三条の棟から帰る途中、玄関から何やら騒がしい声が聞こえてきた。
ドタ ドタ
「「「「「一兄ーーーーーーーー!!」」」」」
本丸中に響き渡るたくさんの足音、呼び声。
見に行ってみると、そこには______
青髪の青年に抱きつく兄様達が居た。
「ははっ、参ってしまいますな。」
青年はさぞ嬉しそうに微笑みながら呟く。
皆が満足して離れた後、青年はAに気づく。
「君は、刀剣女士というものですかな…?」
薬研「一兄、知ってんのか?」
「あぁ、いつかの万屋へ行った日に
一度だけ会ったことがあるんだ。」
薬研「なるほどな。」
私の存在に驚かないなんて…この人は凄い。
「あぁそういえば、自己紹介がまだでしたな。
私は一期一振。粟田口吉光による唯一の太刀。
藤四郎は私の弟達ですな。」
『!!そうですか。私はA藤四郎と申します。
よろしくお願いします。一兄様。』
一期「なんと!!私の妹でしたか!
これはこれは失礼した。よろしく、A。」
まさか私の兄様だったとは…どうりで兄様達が懐いていた訳だ。
そうだ。これは話しておかねば!
『あの、一兄様。実は、私こう見えて末っ子なんです。』
一期「…!? な、なんと…てっきり私のすぐ下かと…」
『そうですよね…でも兄様達は受け入れてくれているので、一応伝えておきました。』
一期「そうか。」
※一兄は一番長い遠征から帰ってきたばかりである。
ラッキー隊長
小夜左文字
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作者名:杜 | 作成日時:2024年1月2日 1時