お呼ばれ。 ページ17
初陣より一週間が過ぎた日のこと。
粟田口部屋にて、兄様達と遊んでいると
襖を叩く音が聞こえてきた。
コンコン
乱「誰だろう?」
私の髪を飾っていた乱姉様が振り向く。
と、前田が名乗り出た。
前田「僕出ますね。」
ススッ
襖を開けるとそこには___
前田「石切丸さん!」
石切丸「やぁ、突然お邪魔してすまないねぇ。」
大太刀の大柄な石切丸さんが優しい笑顔を浮かべ、朗らかに立っていた。
挨拶をした石切丸さんは、少し部屋を見渡して私と目が合った。
石切丸「あ、いたいた。Aさん、ちょっと良いかな?」
『わ、私ですか?はい、どうされました?』
今剣「わぁー!またあえましたね!Aさん!」
石切丸さんに近づき、自己紹介をすると...パタパタと言う足音が聞こえ、
今剣さんが飛び込んできた。((゚ロ゚)
『わわっ、今剣さん!?』
タタタッとこちらに近づいてきた今剣さんは、突然の今剣さんの登場でポカンとしている私を
つぶらな瞳でじっと見つめ、一言。
今剣「あの、もしよかったらぼくらのむね(棟)にあそびにきませんか?」
『(急なお誘い。)え、今から...ですか?』
今剣「はい、それでもかまいませんよ!」
『え、と...』
石切丸「今剣さん、Aさんが困っているよ。』
薬研「良いんじゃないか?A。」
『や、薬研兄様が言うなら...。』
今剣「やったー!いっしょにおちゃしましょう!」
石切丸「すまないねぇ。では、私たちの棟に案内するよ。」
『は、はい。よろしくお願いします。』
_______________________________
ぴょんぴょん跳ねながら私と石切丸さんの前を行く今剣さん、とそれを見守る石切丸さん。
『(微笑ましいな...。やっぱり、三条の方々の棟は遠いんだな。だからいつもあまり会わないんだ。)』
今剣「つきましたよー!三日月様!あけますよ!」
三日月「おぉ、来たか。」
今剣さんが襖を開き、中へ招いてくれる。
三日月「よく来たな。A。」
『お久しぶりです。三日月さん。』
お昼過ぎの淡い陽射しに照らされる三日月さんはとても綺麗だ。濃紺の髪に光が反射するのに見とれていると...
小狐丸「お茶をお持ちしましたよ。おや、もう来られていたんですね。」
ラッキー隊長
小夜左文字
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作者名:杜 | 作成日時:2024年1月2日 1時