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なるほど...。道理で貫禄を感じるわけだ。
『そうだったんですね。』
今剣「ぼくも、こうみえてAさんよりもとしうえなんですよ!」
『そうなんですか!あ、でも私の兄様達も私よりも見た目が幼いです。』
小狐丸「確かに、藤四郎の方々は短刀が多い印象ですね。」
石切丸「私たち刀剣男士の年齢は見た目に比例しないからね。」
『そうですね。』
そんな話をしていると...
バタバタ
スパーン
沢山の足音が聞こえ、襖が勢いよく開いた。
乱「Aちゃん!」
『乱姉様!?』
誰かと思い、振り向くと私の名を叫ぶ乱姉様と薬研兄様が立っていた。
乱「あー、良かったぁ...。やっと見つけたよ。」
『え、み、乱姉様!?』
疲れ切ったようにため息をつきながら私へと倒れ込んできた乱姉様。
薬研「乱、ずっとAを探してそこら中走り回ってたぞ。」
薬研兄様が、乱姉様の肩を叩きながら云う。
乱「そうだよぉ!もう、用事終わって帰ってきたらAちゃん居ないし...
心配したんだよ?!」
私から体を離すと、乱姉様に肩に手を乗せて少し力を込められた。
『ご、ごめんなさい。乱姉様。』
とても申し訳ない気持ちになり、謝ると
後ろから、のほほんとした声が上がる。
三日月「まあ、今こうして迷子にならずに俺たちのところに居るのだから
良いんじゃないか?」
薬研「それもそうだな。な、乱。」
乱「うん。でも、心配したんだからね!今度何も言わないでどっか行っちゃたら
許さないぞ〜!」
『は、はい。ごめんなさい。乱姉様、薬研兄様も。』
乱「もういいよ。」
薬研「あぁ、そんな気にする必要ないぜ。」
薬研兄様は、私の頭をなでながらそう言ってくれた。
乱「さ、帰ろ!」
『はい!
みなさん、とても楽しい時間をありがとうございました。小狐丸さん、食事とっても美味しかったです。今剣さん、岩融さん、また遊んでくださいね。では、失礼します。』
三日月「また来ると良い。」
石切丸「お話しできて良かったよ。」
小狐丸「今度はもっと腕によりを掛けますね。」
今剣「またあそびましょうね!」
岩融「来てくれてた事、感謝する!」
などと、沢山の言葉を掛けてくれるみなさんにもう一度礼をしてから、
襖を閉めた。
ラッキー隊長
小夜左文字
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作者名:杜 | 作成日時:2024年1月2日 1時