刀剣女士、顕現!! ページ1
目を開けると、白と赤の袴を着た巫女のような女性が居た。
女性は言った。
女「貴女が、A藤四郎ね。」
ついに顕現したんだ。やっと、やっと兄弟達に会えるんだ!
何百年も秘蔵されて、兄弟との面識はなく、聞こえてくるのは兄弟達の逸話ばかりだった。
『はい。』
女性は微笑み、続ける。
女「私は、この本丸の審神者。主って呼ぶ刀(ひと)が多いけど、好きに呼んでちょうだい。」
優しそうな主様だなあ。幸先良い。うん、兄弟達との初対面もうまくいきそう!
何て呼ぼうか...そういえばちゃんとした主は初めてだし、敬意を込めたいな!
『はい、主様!』
決まったぁ。
主「良いわね。じゃ、早速兄弟に会いに行きますか。」
『はい!主様。』
兄弟達って、どんな刀(ひと)達なんだろう!!!!
主「ここが、粟田口兄弟の部屋よ。」
『ここに、兄弟が...』
なんか緊張してきた...私秘蔵っ子だし、邪険に扱われたらどうしようっ!!!
主「私だ。入るよ。」
主様が扉に手をかけ、開く。
襖と敷居のこすれる音に、焦燥が増す。
開いた襖の先には
色鮮やかな美男士が勢揃いしていた。
粟田口「待って(まし)たよ(ぞ)〜!!兄弟!!!!」
『!?』
男士達が駆けよってくる。
そして、私の姿を見た途端、目をひん剝いた。
粟田口「お、女(の子)ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!??」
「藤四郎」のくせに女の子で顕現してしまった刀剣女士、
A藤四郎と(粟田口中心の)刀剣男士との、ほのぼの日常日記。
開幕!!
ラッキー隊長
小夜左文字
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作者名:杜 | 作成日時:2024年1月2日 1時