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「………て」
「へ？」
絞り出すような声
私が聞き返すとナムは大きく深呼吸をして、顔を上げた
「ホバ、その手どかして？
……………Aに触れるの、いくらホバでもダメだから」
「え？」
「ナムジュナそんな怖い顔しないで笑
てことで俺帰りまーす！」
そう言ってヒラヒラ手を振りながら来た道を引き返すホソク
私はナムの言ったことの理由が分からずフリーズ
「A」
「何…って、わっ……！」
突然抱きしめられて体温が一気に上がる
そ…外なのに……！
「俺嫉妬でどうにかなりそうだ」
「へ……」
嫉妬…？
「A…怒ったと思ったらホソクとどっか行っちゃって、探しながら何度も連絡したのに繋がらないし…《今Aと一緒に家の前にいるから！》とかカトクくるし」
「ご、ごめん……」
「しかもホソクに卵焼き食べさせたって」
「う…汗」
「やっと見つけたと思ったらホソクに撫でられてるし」
初めてこんなにたくさん気持ちを吐き出すナムをみた
耳は少し赤くて眉間にシワが少しついてる
なんだか嬉しく感じちゃう
……でも
「…私もいっぱい嫉妬した」
「え？」
素直……素直に
「あんなに近くで話さないで欲しかった…」
「……」
「本当は3人で食べたかったけどナムが誘った子だし……」
「え…」
「ナムが他の人のとこ行かないって信じてたけどやっぱり嫌で……」
「ちょ、Aまって！」
び、びっくりした
ナムの顔を見ると少しあせりを帯びた表情
あれ…？
「俺がヨンハちゃん誘ったのは、前Aと仲良くなりたいからって言われたから誘ったんだけど…」
「……へ？」
「さっきも、"私はめちゃくちゃホソク先輩に嫉妬します！！私もA先輩の卵焼き食べたいです！！！"って言ってたよ？」
ど…どういう………
「多分俺はー…眼中にない感じ笑」
「で、でもっ！！」
あんなにベッタベタしてたのに！！！
あれで気がないって……
「お互い嫉妬してる事教えてくれたのもヨンハちゃんだし……？笑」
"いやぁ…俺情けないな笑"なんて恥ずかしそうに眉をはの字にしているナム
私も、勝手な思い込みでヨンハちゃんに失礼な行動しちゃったと
軽くフリーズしながらも反省……
今度ごめんなさいしなきゃ
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作者名：たんぷん | 作成日時：2017年6月4日 17時
