私達は付き合っています。【うらたぬき】

ぶりっ子の舞台裏 ページ5

貴女side




気まずい。


今、私と飯島さんで帰ってるんだけどそんなに話す間柄じゃないし気まずい。


ちらっと横目で飯島さんを見るとむすっとした表情で歩いていた



貴「…」



なんだ。普通に可愛いじゃん。

ぶりっ子なんてしなくてもモテただろうに

もったいないな




梨「…りかの顔に何か付いてる？」



見ていたのがバレたのか表情を崩さないまま飯島さんが問う



貴「可愛いなって。」


そんな急な私の発言を予想してなかったのか飯島さんの顔が赤くなる


梨「は、はぁ？！何？嫌味？！そんな事あんたに言われても嬉しくないわよ！」

貴「そっかそっか。うらたに言って欲しかったんだね」



軽くあしらうと飯島さんは私の腕を叩いてくる



貴「痛った！何？！」

梨「せいぜい抜かしてればいいわ。きっと私がうらたを奪ってやるんだから。」




ドヤ顔でそう言う飯島さんに笑いのツボをくすぐられる



貴「ははっ…！ムリムリ」

梨「なっ？！言ったわね！！」

貴「じゃあそこのカフェで意気込みを聞かせて頂きましょうか」

梨「望むところよ。」





何か、そこまで悪い子じゃないっぽい…？

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