私達は付き合っています。【うらたぬき】

テストなんてクソくらえ ページ16

貴女side







先「テスト返すぞー」




そう言われクラス全体が静まり返る


全員が先生に注目しており、中には生唾を飲み込む生徒までいる



先「えー…阿部ー」

阿部「はっはい！！」




そうして次々とテストを返される

白い用紙を覗き込み満足気な表情を浮かべる者もいれば、その場に泣き崩れている者もいる


ちなみにちょっと見えたが阿部のテストは47点だった。




私は…まあこんなもんだろう。

喜びも悲しみもしないような平凡な点数に目を通す




浦「何が平凡だって？？ｲｯﾃ…」

貴「私のテストの点がだよ」



勝手に覗き込んだうらたにチョップをかまし冷静に答える


浦「平凡ってこれ。32点のどこが平凡なんだよ。ぶっちぎりの赤点だろーが」

貴「私の中では平凡なんだよ！！」

浦「お前いつもどれだけ酷い点数取ってんの？！」



お前には分からないだろう…！

頭の回転が鈍い私にとってテストはどれだけ苦行なのか…

あいつなら分かってくれるだろう






貴「さかたん！何点だった？！」

坂田「ふっ…聞いて驚くなよ。15点や」

浦「いや驚くわ。お前ら勉強してんのかよ」





先「赤点のやつ、明日から補習な。」









…終わったな。

握りしめた答案用紙に書かれている32の数字をまじまじと見ながらため息をついた









浦「まふ、何点？」

ま「89点ですね！うらた君は？」

浦「85。あいつらがおかしいだけか…」

ヤキモチ妬いたのか→←一途なんてなかった。

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