私達は付き合っています。【うらたぬき】

ソッチってドッチだよ。 ページ29

貴女side








映画館から追い出され、行く宛もなくふらふらとショッピングモールを歩き回る私達


騒がしい店内とは真逆のこの……私たちの静けさ

さっきのテンションと天と地の差だ



チラリと横目で皆を見ると色々な意味でげっそりとしていた




もう何かこの雰囲気に耐えられなくなった私はとりあえず謝る




貴｢えーっと、さかたん、まふごめん。｣





するとさかたんはピタリと止まり、その場にしゃがみこんでしまった




坂田｢……もうお前らほんとやだ……｣

浦｢ごめんって。ホラーマジ無理なんだよ｣



しゃがみこむさかたんを必死でなだめるうらた


まふはさかたんがガチで落ち込んだと思い込みさかたんの腕をむりやり引っ張る




ま｢も、もう付いてこないで！二人で楽しめばいいんじゃない？！

僕達、デートしてくるから！！！｣


坂田｢え。まふどんソッチ系？(引)｣





おい。公共の場でそういう話はだめだよ

腐った女子が沸くから




そして嵐のように過ぎ去ってしまった彼ら

残された私とうらた




浦｢えー……と？｣


貴｢ふ、二人きりになっちゃったね……｣

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