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気づけば夜の道で、自分は喪服を着ていた。
「どうでしたか？」
ジ「、、最後のはなんだったんですか？」
鼻を啜りながら問いかけると、占い師はさぁ？と首をかしげた。
「この水晶があなたを呼んだだけですよ。何が起きたかはあなたにしか分からない。」
ジ「触ったら話すって。」
「そう言わないと触らないでしょう？でも信じなさい。戻ってきたということは導きに従えたということです。」
じゃあお代。と５万円も支払わされて、追い払われた。
「初めての帰還者ですね。」
という占い師の物騒な呟きを耳にして振り返る。
ジ「え？、、、どこ行った。」
街灯が虚しくアスファルトを照らすだけで、占い師の姿は跡形もなく消えていた。
空になった財布と、返信をしていなかった連絡。
線香臭い喪服。
返信のない高地へのメッセージ。
何も変わらない。
明日も、明後日も、ずっと、
俺は１人なのだと、家に帰り高地の温もりを求めてベッドに沈んだ。
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久遠さん(プロフ) - 冷食さん» コメント、応援ありがとうございます。まだまだ自分の路線が見つからない作者でございます、、、。それを良いと言っていただけて大変嬉しく思います。冷食さんのような作品にもいつか挑戦してみたいものです。これからもよろしくお願いいたします。 (2020年12月14日 21時) (
レス) id: 5b543ff282 (このIDを非表示/違反報告)
冷食(プロフ) - 何時も拝見させていただいております。久遠さんのお話は可愛いものからとっても癖なものまで取り揃えられており、好きが溢れております。毒身やDoll、先生も大好きです。これからも応援しております。 (2020年12月13日 23時) (レス) id: 749642b60a (このIDを非表示/違反報告)
久遠さん(プロフ) - ventdさん» コメントありがとうございます。感想を頂戴して誠に嬉しく思います。ventd様のお言葉も大変参考にさせて頂いております。これからも好きだと言って貰える作品を仕上げられるよう精進して参ります。よろしくお願いいたします！ (2020年12月11日 1時) (レス) id: 5b543ff282 (このIDを非表示/違反報告)
ventd(プロフ) - 久遠様の短編に書き綴られた作品全て読ませて頂きました。宿る想いと…は苦しく辛い中にも彼らの心情がより分かり引き込まれました。短編の中では毒身、人生は哀だらけがとても好きです。再生の様な切なく愛らしいお話とどろどろなお話どちらも最高で読み返しています。 (2020年12月11日 0時) (レス) id: 2876756369 (このIDを非表示/違反報告)
久遠さん(プロフ) - 櫂さん» こちらも櫂様の作品を全て読ませて頂いてますよ！どの作品も何度も読み返してしまいます。どうしてあそこまで愛らしく書けるのか！羨ましくて仕方ありません！話が逸れましたが、更新を楽しみにしてくださりありがとうございます。ご期待に添えるよう頑張ります。 (2020年12月2日 8時) (レス) id: 5b543ff282 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：久遠さん
| 作成日時：2020年10月20日 3時
