引っ越し 十二話 ページ15
寂雷side
暗い闇の中、私はずっとさまよっていた。少し歩いてみると、先に光が見える。そこから、小さな人影と見慣れた人影が見えた。
『Aくん！』
どうやら誰かと話しているらしい。私は柄にもなくAくんのところまで走る。するとそこで話していたのは…
『飴村くん……？どうして君がここに…』
飴村くんがこちらを振りむきニコニコとした表情のまま向こう側に消えていく。
「ごめんね、センセー。俺は『こっち側』だったんだ」
＿＿＿嘘だ、君は……
「今ままでありがとうな、独歩くん、ひふみん
…寂雷センセー」
＿＿＿ダメだ、君はそっちに行っては……！！
『ダメだｯ！！』
「＿＿＿センセー？」
『はあ…はあ』
目を開けると心配そうに覗き込むAくんがいた。どうやら、夢だったようだ。あまり夢を見ることがなかった私が、久しぶりに見た夢が悪夢だなんて、
「センセー、大丈夫…ですか？」
『ああ、少し、悪夢を見ていただけだから』
「そりゃよかった」
『そりゃよかったとはなんだい』
少し不機嫌そうに行ってやると、Aくんは困ったように笑う。よかった、いつもの彼だ。
「どんな悪夢だったんですか？」
『Aくんが消えていく夢だよ』
「消えるって、死ぬってことですか？」
『いや……？……そうかもしれない』
「気をつけなきゃいけないですねそりゃ」
『どうしてだい？』
「悪夢って現実になりやすいらしいですから」
そう言って笑う彼。
＿＿＿嗚呼、まだ夢から覚めていないんだね。
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みかふぃ(プロフ) - しゃきさん» いつも見てくださりありがとうございます！今回は間違えてしまいごめんなさい！今後も間違えがあると思いますが、その時は是非指摘してください！本当にありがとうございます！ (2019年1月17日 19時) (
レス) id: 726b15423b (このIDを非表示/違反報告)
しゃき(プロフ) - いつも楽しみに見させていただいてます！すみません、一つ気になったので...麻天狼は渋谷ではなく新宿ディビジョンです( *・ω・) (2019年1月16日 23時) (レス) id: fa708b9295 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みかふぃ | 作成日時：2019年1月12日 12時
