無愛想な。2【沖田総悟】

無愛想。70 ページ26

「、、え？」





今回も無視して話が終わるだろうと思っていたが、
予想外にも返答が返ってきて腑抜けた声が出る。





沖田「テメェこそ、俺のこと好きじゃねェならとっとと振れよ」



「どういうこと？」





私が沖田のこと好きじゃないなんていつ言ったんだろうか。





沖田「とぼけてんじゃねェよ」





表情は見えないが、
声で沖田が怒っているのがわかる。





「本当にわからないよ」





でも本当に心当たりがない。





沖田「お前、土方さんに惚れてんだろ。
だったら俺のことなんかとっくに振ればいいだろ。
まぁ俺を弄んでるのか知らねェが、こっちはうんざりなんでィ」





その言葉で沖田が何か大きな勘違いをしていることがわかった。





「まって、私土方さんには惚れてないよ」





どっからそうなったのかは知らないが、
これだけは断言できた。





沖田「は？この前縁側で好きだって言ってたろィ」





縁側？この前土方さんと話してた時のこと？





あの時は確か、ミツバ姉さんの話をして、沖田のことが好きだって、、





「私が“誰のことが”好きだって聞いた？」





誤解を生んだのは恐らくここの部分だろうと私は質問を投げかける。





沖田「んなもん聞かなくてもあいつと話してた時にあんな面してんだから土方さんしかねェだろ」





やっぱりこの部分だったかと思わずため息をつく。





「私がどんな顔してたかなんか知らないけど、
あの時話してたのは、、沖田のことだよ」



沖田「、、は？」





沖田は理解できないと言った表情でこちらを向く。





「だから、土方さんに沖田のこといつのまにか好きになってたって話してたの！」

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