無愛想。8 ページ10
カオスである。
さっきまで戦っていた相手が私の実の兄なのだから。誰もこんな展開予想してなかったのかだからシラけて当然だ。
銀「え、何お前、なんでこんなとこにいんの？
てか何その服、いつからそんなお偉いさんになったの？」
「いや、こっちが言いたいんだけど。
5年もの間どこほっつき歩いてたの？
なんで、廁に行くって言って戻ってこなかったの？」
5年前それぞれの道を歩むことになった私たちはなぜかこのクソ兄貴に置いてかれたのだ。
廁に行くからここで待ってろと言われ待っていたのにそれきり姿を現さなかった。
銀「あ、いやあれはほんとごめん。廁行ってたのはほんとなんだよ？だけどなんか急に襲われて逃げてたら道わかんなくなってた」
だめだ、こいつだめだわ。
わかりきっていたけど改めて見るとまるでダメなおっさん、略してマダオだ。
銀「にしても随分と色っペェ女になったな」
死んだ魚の目で私をじろじろと見てくる。
気色悪いったらありゃしない。
「土方さーん、こいつ強制わいせつ罪で逮捕していーですか？いーですよね？」
土方「いや、普通に幕府の謀反者として逮捕してほしい」
銀「ちょっと！？何手錠なんかかけてくれちゃってんの！？まぁちょっとイケナイ感じが出てて燃えるけど」
こいつの口からはどうしてこうもセクハラ発言しか出てこないんだ。
「沖田ー変われ」
沖田「だりぃ、そう言う面倒ごとは土方さんに回すのが一番でさァ」
土方「聞こえてっからな！？」
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作成日時：2020年8月2日 17時
