無愛想な。【沖田総悟】 (ページ44)

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無愛想。42 ページ44

優斗「あ！お父さん！お母さん！」

父・母「「優斗！」」

ご両親を見つけたのか一直線に走っていく優斗くん。

その先でご両親が大事そうに優斗くんを抱きしめている。

2人とも良かったとすごく安心しているようだった。

優斗「あのね、お兄ちゃんとお姉ちゃんがずっと一緒に探してくれてたんだよ！」

優斗くんがそう言うと、ご両親は慌てて私たちの方に向き直り深くお辞儀をする。

母「優斗のこと、本当にありがとうございます」

父「何かお礼を、、」

「顔あげてください。
お礼なんて入りませんよ。
優斗くんの笑顔が見られればそれで十分ですから」

父・母「「本当にありがとうございます」」

優斗「Aお姉ちゃん、総悟お兄ちゃん、
ありがとう！」

沖田「もうはぐれんじゃねェぞ」

優斗「うん！」

優斗くん一家、3人手を取り合ってお祭りに戻っていった。

「素敵な家族だったね」

そう言う経験がなかったからこそ、
叶うことのなかったものに憧れてしまう。

沖田「そうだな」

今年の夏祭りの見廻りは、初めてトラブルなく平和に終了した。