無愛想。32 ページ34
すると近藤さんが豪快に笑い出す。
近藤「こりゃAらしいじゃあないか！」
「え、？」
今のどこに笑う要素があったのだろうか。
沖田「お人好しも度が過ぎると困りまさァ」
「お人好し、？」
全然状況が理解できない。
1人でこんがらがっていると土方さんはハァとため息をつく。
土方「まぁ、姫様にも大事な友達だからあんま叱るなって言われてるし、別に俺も怒ってるわけじゃねェからな」
「友達、、」
そよちゃん、私を気遣って土方さんにそんなこと言ってくれてたんだ。
これは今度会った時にお礼言わないと。
近藤「随分と高貴な友達ができたもんだな！」
「はい！」
自分の中で友達という存在ができたことが素直に嬉しかった。
「あれ、どうしました？」
目の前には目を見開きポカーンと口を開ける3人。
土方さんに関してはタバコを落としている。
燃える燃える火事になるって、！
土方「おま、今、」
今？今何かしたっけ。
近藤「ｸﾞｽｯ、A、俺は、俺は嬉しいぞ、、」
え、なんか近藤さんに関しては泣いてんだけど。
「え、ちょっと近藤さん？なんで泣いてるんです？」
1人で戸惑っていると沖田が口を開く。
沖田「オメェ、今初めて笑ったろ」
そう言われて気がつく。
そうか。
「私、5年間1度も笑ったことなかったんだ、、」
楽しいことや嬉しいことは沢山あったけど、
自分が笑ってた記憶はあまりない。てかない。
沖田「無理にとは言わねェが、お前は笑顔の方が似合ってらァ」
そう言われて胸がｷｭｯとなる感じがする。
なんだか恥ずかしくなって沖田の顔を見れずに目を逸らす。
「あ、ありがとう、、」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 277人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作成日時：2020年8月2日 17時
