無愛想な。【沖田総悟】 (ページ32)

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無愛想。30 ページ32

土方「おいコラ！！」

逃げるのはいいが、居場所があらかじめバレていたのか四方八方を囲まれる。

これは流石に無理かなと思っているのをよそに、
走りをやめない神楽ちゃん。
ここは神楽ちゃんに任せようと
神楽ちゃんの足取りをよく見て合わせることにした。

したんだけど。

確実にこれパトカーの方向かってるよね！？

え、なに強行突破！？
と思いながらも必死に足取りをとらえる。

近藤「A、、！？」

沖田「なんでお前がここにいるんでィ」

やべーよさらにあいたくない人たちまであっちゃったよ。

「ごめんさなーーい！」

そしてパトカーを土台にして上に飛ぶ。

恐らく普通の人では飛べる高さではないが、人間ではない神楽ちゃんと、生きてきた場所が違う私には余裕の高さだ。

低めのビルの屋上の物陰に隠れる。

土方さんに殺されるだけでなく、
私は近藤さんにも沖田にもしばかれんのか。

あー今日は命日なんだろうな。と1人思う。

土方「そんなとこに隠れてねェで出てこーい。
特に銀髪の女ー公務執行妨害で逮捕すんぞー」

その言葉にそよちゃんが私の方を見る。

「あーやば完全に怒ってんじゃん」

そよ姫「Aさんって、警察の方だったんですか、？」

くっそあのニコチンマヨのせいでバレちまったじゃねェか。

「私、今日非番だから仕事とか関係ないの」

そういうとそよちゃんは立ち上がり歩き出す。

そよ姫「やっぱり帰ります。皆さんにこれ以上迷惑はかけられません」

神楽「なんでヨ！今日1日は友達って約束したアル！江戸っ子は約束は守るネ！自分から言っておいて酷いヨ！」

そよ姫「そうなんです。私って酷いんです。だから最後にわがまま言わせてください。今日だけなんて言ったけど、ずっと友達でいてください。」

そう言ったそよちゃんは微笑んでいたけど目にはうっすら涙が浮かんでいた。

神楽「そよちゃん、、」

「、、今日2人と一緒に過ごして、すごく楽しかった。2人の幸せそうな笑顔見れて心が暖かかった。」

神楽ちゃんの手を取りそよちゃんの元へ行く。

「だからまた3人で遊ぼう？」

そういうとそよちゃんと神楽ちゃんの顔が一気に明るくなる。

そよ姫・神楽「「はい！/うん！」」

とびきりの笑顔の2人と私は指切りを交わした。