無愛想な。【沖田総悟】 (ページ31)

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無愛想。29 ページ31

あれからまずは簡単にできるギャンブルでお金を作り、いろんな可愛らしいお店を回り、ゲームセンターで写真を撮り、今は甘味処でお団子を食べている。

そよ姫「江戸の方々はこのような遊びをなさってるんですね！」

「人によると思うけどね」

なにもみんなギャンブルから始まる遊びをするわけではないだろう。特に子どもは。

流石に私もそこから入るのかとビックリしたわ。

これも万年金欠の兄さんの影響か。

神楽「江戸の遊びは気に入ったアルか？」

そよ姫「はい！とっても！」

すごく幸せそうなその笑顔を見て、自然に心が暖かくなる。

でもその笑顔はすぐに消えて悲しい表情を浮かべる。

そよ姫「でも、やっぱり皆さんに迷惑がかかっているのではないでしょうか」

きっと幕府の人たちのことを言っているのだろう。
幕府の大事なお嬢様を放っておくわけがない。

今頃捜索要請がかかって警察が、、警察が？

あれ、まって。

てことは当たり前だけど真選組も動いてるよね、？

私がそよちゃんといるところが見つかったら、、

土方「そうですよ姫さま。姫さまを心配なさってる、、っておま、」

やっべー。バレたよ。

気づくのが遅すぎた。

ここで残された選択肢は２つ。

ごめんなさいと姫様を差し出すか、逃げるか。

神楽ちゃんはそよちゃんを連れて絶対逃げるだろう。

てことは、

「ごめんなさーーい！！」

神楽ちゃんが串を土方さんに吹いたのと同時に、
そよちゃんの手を引いて謝りながら逃げる。