無愛想な。【沖田総悟】 (ページ27)

今日:3 hit、昨日:12 hit、合計:249,844 hit

無愛想。25 ページ27

「ん、、」

寝返りをうち、うっすらと目を開く。

ん？寝返り？待てよ。

私確か机に突っ伏して寝てたよね？

それが横に、、、

そこで慌てて飛び起きる。

あれ、今何時？
明かりもついてるってことはとっくに日が沈んだってこと？

沖田「目ェ覚めたか」

1人でこんがらがっていると机に向かっていたであろう沖田に声をかけられる。

「い、今って」

沖田「7時だな」

「7時、！？でも、私30分で起こしてって、、」

確かにあの時言ったはず。

やる気のない返事をしていたが返事はしていたはずだ。

30分の予定が4時間も寝てしまった。
予定の8倍も寝てしまった。

沖田「あんなにグースカ寝てたら起こすもんも起こせねェよ。それにこれはもともと俺の仕事だしな」

「その自覚があるなら最初からそうしてよね」

そこで足元にかかっているものに気づく。

沖田のコート、？

なんとも信じがたいことだが、ここから辿り着く答えは一つで。

「もしかして、横にしてくれたのも沖田、、？」

沖田「書類によだれ垂らされても困る」

なんと失礼なやつなんだろう。

　

乙女である私がよだれなんて垂らすわけが、、あるかもしれないがないだろう。

でもその発言はきっと沖田なりの照れ隠しなんだろうなと分かった。

口ではこんな失礼なことを言う、中身はクソサドだが、意外と優しい一面があったりもするのを知っている。

そう思うと自然に心が暖かくなった気がした。

「ありがとう」

この言葉を心の底から言えたのは、とても久しぶりかもしれない。