無愛想な。【沖田総悟】 (ページ17)

今日:1 hit、昨日:3 hit、合計:249,892 hit

無愛想。15 ページ17

in屯所

近藤「なぁトシ」

土方「あ？」

書類整理に疲れて休憩しに来たところ、近藤さんに会った。
いつも通りタバコに火をつけて蒸す。

近藤「総悟とAのこと、どう思う？」

土方「どう思うってそうだなァ、あんま考えたことなかったな」

5年間一緒にいたけど特にそんなこと考えて過ごしてきたことはなかった。

近藤「いや、そういう感じじゃなくて。
総悟、絶対Aに惚れてると思わないか？」

土方「あぁ、そういうことか。それはそうだろうな」

近藤「え、何そのあっさりした感じ。」

土方「見てればんなもんわかんだろ」

Aと話すだけで睨んでくるし、いっつも一緒にいるし、と付け加える。

近藤「え！？そうなの！？」

近藤さん、あんた何を根拠にそんなこと思ったんだ？

土方「でもまさかあの総悟に惚れた女ができるとは思わなかったけどな」

女を雌豚としか言わなかった奴に惚れた女ができるなんて誰が予想できたのだろう。

近藤「ま、Aは容姿端麗で優しいからな！同い年で惚れない方が珍しいだろ！」

ただでさえうちの隊士も騒がしいのによと言う。

土方「まぁそれもそうだが、あいつら結構似通ったところがあんだろ」

考えてみれば2人は似ている。
親がいない家庭で兄姉に育てられた環境もだが、あの無愛想さといい、弱みを決して見せなかったりと共通する点は多い。

まぁAがどんな風に育てられたのかはしらねぇが。本人は置いてかれたといっていたし。
完全に育児放棄だろ。

近藤「2人とも、もっと甘えてくれたっていいのによ」

土方「そりゃ相当なことがなきゃねェだろーよ」

プライドの高い2人だ。
よっぽどのことがなきゃ頼ることなんざないだろう。

土方「でもまぁ、あの2人がくっつけば何か変わるかもしれねェな」

まぁ総悟に甘えられるなんてことは宇宙が破滅してもないだろうが。