無愛想な。【沖田総悟】 (ページ29)

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無愛想。27 ページ29

魂が抜けかけていたところをさっきの女の子が
いいタイミングで助けてくれる。

本当に後1秒でも遅かったら召されてた間違いなく。

女の子「さっきは助けてくださって、ありがとうございます！」

「いえこちらこそ」

あと一瞬でも遅かったら天に召されてました。

やけに上品で言葉使いの丁寧な女の子だなと思う。
きっと育ちがいいんだろうな。

神楽「ところで歌舞伎町は初めてアルか？」

女の子「はい。
私、なかなか外に出させてもらえなくて。
今日はこっそり抜け出してきたんです」

詳しい事情はわからないが、私も一応警察なので家出を見逃すわけにはいかない。

「どこからきたの？」

すると江戸城の方を指差す。

まさかね？

女の子「あのお城から来たんです」

まさかね！？！？

神楽「そういえば銀ちゃんがあそこは昔は凄い人たちがいっぱいいたけど、今では江戸で一番かわいそうなところだっていってたアル」

兄さん？なにを教えているの？

純粋無垢な女の子はなんでも吸収しちゃうんだよ！？

責任感持ってくれないかなぁ！？

女の子「そうなんです！毎日沢山の稽古ばっかり、お外にも出れないし、お友達もできない、、それが嫌になって出てきたんです」

どんなにお金持ちでも大変なこともあるんだな。
お金がなさすぎて大変なとこもあるけど。

にしても外にも出れないなんて流石に可哀想すぎる。

神楽「だったら、今日一日私達が友達になるネ！
A、いいアルか？」

相手は恐らく幕府の大事なお嬢様だ。

警察としては見逃してはいけないだろう。
絶対に。だけど今日の私は非番だ。

「もちろん。私はA、お名前は？」

そよ姫「そよです！」

神楽「私は神楽言うネ！よろしく、そよちゃん！」

「よろしくね」

私はそよちゃんの力になることを選んだ。