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どれくらい時間が経っただろう。
いや、一瞬のことだった。
気づかなかった、いや、気づけなかったんだ。
それは、私がこの海に浸っていたからか
この心地良さに嵌っていたからか
迫る何かが馴染み深く体が安心したからか、
気づけなかったんだ、その、紫煙にも。
?「相変わらず、朱い姫さんは美しいねエ。」
?「骸の中に立つテメエは紅く凛とあやしげに美しい」
『誰?』
どうしてだ、抜刀できない。体が言うことを聞かない。
白い布が押し付けられる。
?「お迎え、だ。」
薄れる意識の中、最後に見えたのは
紫苑を纏った優しい隻眼
その橋を、色渡橋 と呼ぶ____________。
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焉(プロフ) - うわぁぁぁ!凄い面白いです! (2018年10月7日 13時) (レス) id: 2fa9032b19 (このIDを非表示/違反報告)
高杉紗夜香(プロフ) - とても面白いです!更新頑張ってください!! (2018年1月14日 19時) (レス) id: 47ea433c10 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:スズちゃ | 作成日時:2018年1月9日 4時