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『…と、言うわけです。』
総「するってーとなんですかィ、アンタは国宝級のお方で伝説を操るとんでもねえ姫さんだと?」
『私を必要とする人なんていませんがね。』
瞳孔開きマン土方マヨネーズさんは驚きでか固まっていた。
土「いや変な名前つけないでくれる!!??」
『とにかく私は怪しいものじゃありませぬ。今は何でか知りませんけど江戸の別邸に住んでるだけです。』
土「無視かよオィィィィ!?」
総「何でか知らないってアンタのことじゃないですかィ?どういうことでィ。」
土「いや俺空気!?!?」
『ああ…実は私生まれてきたときから江戸に住み始めた時までの記憶がないんです。何でないのかすらも私は知りません。思い出そうとしたら頭痛が酷くて。だから自分自身のことも名前と血筋しかわかりません。』
『あ…でも昨日ある方が仰っていたのですが、戦争がどうだと言っていました。その戦争も何かわからないのですがね。』
土「戦争だと…!?」
『はい…。もしかして何かご存知で?』
土「戦争ったら攘夷戦争しかあるめえだろ。もし戦にお前が関係してたとしても女が戦に出てたなんて話聞いたことがねえ。」
総「土方さん。とにかく今は真選組で身元を保護した方がいいんじゃないですかィ?記憶もなけりゃあ情報も少ないときた。このまま放り出すのはお互いリスクが高すぎまさァ。」
土「…そうだな。わりいが姫さん、お前の身柄はこちらで保護させていただく。別邸と幕府にはこちらから話を通しておくから心配ねえ。」
うんと言えばいいのか無理ですと言えばいいのかわからないけど真選組にとっては私はよくわからない人間。目のつく範囲に置いておきたいということは明白。どっちにせよ何も起こることはないのならどっちでもいいか。
『…わかりました。』
これからお世話になるようで……
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焉(プロフ) - うわぁぁぁ!凄い面白いです! (2018年10月7日 13時) (レス) id: 2fa9032b19 (このIDを非表示/違反報告)
高杉紗夜香(プロフ) - とても面白いです!更新頑張ってください!! (2018年1月14日 19時) (レス) id: 47ea433c10 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:スズちゃ | 作成日時:2018年1月9日 4時