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「Aは優しい子だけど、でもやっぱり俺は嫌だ。本当に悪い奴じゃないかどうかは分からないんだから。Aに迷惑かけてる時点でいい人ではないでしょ」

「……でも、」

「でもじゃない」



尚もあの男を庇おうとするAに、どうして分かってくれないんだろうっていう気持ちが込みあがって、抱きしめていた腕の力を込める。



「A、お願いだから俺以外の好きを受け入れないで」

「ジョングク……」

「Aがどこかに行っちゃうんじゃないかって思って怖くてしかたなかった」



情けないけど少し声が震えていて。それに気付いたAがそっと俺の頬を撫でる。

俺も同じようにAの頬を撫でてそのまま唇を重ねる。



腕の中にいるAの存在を感じて、唇に触れる柔らかさにもAを感じて、それでも足りなかった。



「A……」



荒々しく求めるような口付けでもAは拒否しないから。

俺がきつく抱きしめても同じように抱きしめ返してくれるから。

もっともっとってAを求めてしまう。

それだけ求めても不安なんて消えなくて。ひたすらにAに口付けた。

じゃないと本当にどこかへ行ってしまいそうだから。



Aも俺だけを求めて、俺だけを感じて、俺しか見ないで。


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(プロフ) - Yukiさん» わー!こちらまでコメントありがとうございます!わたしも終わらせてしまうのは寂しかったのですが、だらだら続けるのもと思い完結させて頂きました!新作の方も楽しんで頂けているようで嬉しいです (2019年1月27日 20時) (レス) id: 66eaabbd56 (このIDを非表示/違反報告)
Yuki - 藍さん!お久しぶりです!完結おめでとうございます!ずっと大好きなお話なので寂しいですが、藍さんの新作のほうも読ませてもらっているので、そちらも楽しませてもらいます!これからも頑張ってください! (2019年1月27日 16時) (レス) id: 5ccac3abe1 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ちなつさん» わあ!こんな長いお話を寝る間も惜しんで読んで下さったなんて感激です。ありがとうございました!お楽しみ頂けて良かったです。今後もそう思って頂けるお話を書きますね! (2019年1月16日 23時) (レス) id: 66eaabbd56 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - みきさん» 毎回温かいコメントを残して頂いて本当に励みになっていました。こちらこそありがとうございました!胸焼けするほどのあまーいお話をお届けできて良かったです。 (2019年1月16日 23時) (レス) id: 66eaabbd56 (このIDを非表示/違反報告)
ちなつ(プロフ) - お疲れ様でした!最近見つけたお話だったのですが、面白くて寝る間も惜しんで読んでしまいました(笑) これからも応援しています! (2019年1月16日 20時) (レス) id: 02f1f486b0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年12月20日 21時

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