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「あージョングクがにやけてる」
「そりゃあにやけますよ。俺見てこんだけ綺麗に笑ってるんですよ」
「あーはいはい。お腹いっぱいです」
俺に気付いたテヒョンイヒョンが緩んだ顔を指摘するけど、そんなの気にならない。
Aが可愛いんだから口元も緩む。
「きっと今日はジョングクに何言っても駄目だと思うよ」
「そんなことはないです。でもAに関して言えばそうかもしれないです」
「なに?なにかあったの?」
ジミニヒョンの言葉に素直に応えれば、テヒョンイヒョンが不思議そうな顔をしてAを覗き込む。
「A、ジョングクに何したの?あんなに素直なんて」
「俺はAには素直ですけど」
「ジョングクに聞いてない」
Aの可愛い嫉妬が俺を喜ばせてるなんてAは分かってないから、テヒョンイヒョンが聞いてもきょとんとしているだけ。
それにヒョンは不満そうな顔をする。
「えー何があったの。ジョングク俺にも教えてよ」
「嫌です。可愛いAは俺だけが知ってればいいんです」
「ずーるーいー!」
ヒョンは騒ぐけど俺は言う気はなくて。無視してジニヒョンとホソギヒョンに囲まれてるAを抱き寄せる。
そうしたら今度はすかさずジニヒョンが騒ぎ出すんだけどね。
「こら!ヒョンの前でそんなこと許してません」
「少しぐらい許してくださいよ」
「じょ、じょんぐく……」
俺の腕の中に入って恥ずかしそうにしているAがまた可愛くて、ジニヒョンに騒がれても腕の力を緩める気はない。
そんな俺とジニヒョンの様子をホソギヒョンとジミニヒョンが呆れて見ていた。
「あれ?みんな集まってたんだ」
「何やってんだ?」
そこへユンギヒョンとナムジュニヒョンもやってきてより騒がしくなる。久しぶりに朝からみんなちゃんと揃っていた。
いつもは早く起きた人はさっさとご飯食べて仕事に行く準備してるし。ギリギリまで寝てるユンギヒョンとかジミニヒョンはいつもどたばたしてるし。
Aがいて俺がいて。そしてこうやってヒョン達に囲まれる。
そんな当たり前の朝だけどやっぱりいいなって幸せを噛みしめた。
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藍(プロフ) - Yukiさん» わー!こちらまでコメントありがとうございます!わたしも終わらせてしまうのは寂しかったのですが、だらだら続けるのもと思い完結させて頂きました!新作の方も楽しんで頂けているようで嬉しいです (2019年1月27日 20時) (レス) id: 66eaabbd56 (このIDを非表示/違反報告)
Yuki - 藍さん!お久しぶりです!完結おめでとうございます!ずっと大好きなお話なので寂しいですが、藍さんの新作のほうも読ませてもらっているので、そちらも楽しませてもらいます!これからも頑張ってください! (2019年1月27日 16時) (レス) id: 5ccac3abe1 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - ちなつさん» わあ!こんな長いお話を寝る間も惜しんで読んで下さったなんて感激です。ありがとうございました!お楽しみ頂けて良かったです。今後もそう思って頂けるお話を書きますね! (2019年1月16日 23時) (レス) id: 66eaabbd56 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - みきさん» 毎回温かいコメントを残して頂いて本当に励みになっていました。こちらこそありがとうございました!胸焼けするほどのあまーいお話をお届けできて良かったです。 (2019年1月16日 23時) (レス) id: 66eaabbd56 (このIDを非表示/違反報告)
ちなつ(プロフ) - お疲れ様でした!最近見つけたお話だったのですが、面白くて寝る間も惜しんで読んでしまいました(笑) これからも応援しています! (2019年1月16日 20時) (レス) id: 02f1f486b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:藍 | 作成日時:2018年12月20日 21時