057.全国大会 ページ25
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「あ……」
「テヒョン達は十分頑張ったよ」
試合終了のブザーが鳴った。
結果はテテ達のチームの負け。点差は10点だった。いつの間にそんなに開いていたのかも分からなかった。というより、このブザーが試合終了のものだということも審判の動きを見て気付いたぐらいだった。
慌ててテテ達みんなを見るが、泣いている人は居なくて。悔しそうな顔はしているが、最後に相手チームと握手を交わす様子は清々しいようにも見えた。
ちゃんと応援していたのに。ミンジの声なんかに気を取られていなかったのに。試合の流れを分かっていなかったからなんだか釈然としなくて。終わってしまったことが信じられなかった。
「A……お前なんかあった？」
「え……？」
片付けをしているテテをぼーっと見ていたら、ユンギ先輩が心配そうな顔をしてわたしを覗き込んできた。
「途中からおかしかっただろ。テヒョンの事見てるのに、心ここに在らずって感じで」
「あ……」
「なんか気になることでもあったのか？」
気付かれた。それが驚きで、もしかしてテテにもバレているんじゃないかって思ったら怖くなってしまった。
「どうした？」
いつもより優しい声色でそっとわたしの手を掴みながら聞いてくるユンギ先輩に思わず縋りつきそうになってしまった。
でも縋りついて何を言えばいい？ミンジの事？でもこれはわたしが一方的に不安に思って警戒しているだけで、当の本人はわたしとは関わりはないのだ。テテだってただのクラスメイトでバスケ部同士ってだけの認識だろうし。
けれどわたしにとっては未来の恋人でそのまま結婚までしてしまう女なのだ。あんな思いはしたくないって構えているけど、空回ってばかりいる気がする。
「A？」
どうしよう、どうしようとばかり考えていたら黙り込んでしまって。それでもユンギ先輩はじっとわたしを見て待っていてくれて。その間にも周りの人達は帰っていき、次の試合を見に来た人達が今度はやって来た。
「どうせテヒョンのことだろ？同じクラスになれたって喜んでたし、あいつ部活忙しいみたいだけど、合間縫って遊べたって楽しそうに報告してくれたじゃねぇか。それなのにそんな顔するほど何かあったわけ？」
「ゆんぎせんぱい……」
掴んだ手でわたしの手の甲を優しく撫でながら、ゆっくりと問いかけてくれる。この複雑な気持ちを話したいけれど、でもなんて言えばいいのか分からなくて。開いた口をまた閉じてしまった。
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藍(プロフ) - みき(マルクル)さん» いやー本当に！テテの鈍さにやきもきしますね！（書いてるのわたし）その間にユンギ先輩がまた動き出しちゃいました笑 さてさてどうなるんでしょうか。7章公開しましたのでお楽しみ下さい〜 (2020年11月21日 15時) (
レス) id: 66eaabbd56 (このIDを非表示/違反報告)
みき(マルクル)(プロフ) - テテ！もー鈍感すぎ！ヒロインちゃんの気持ちわかってなさそうでモヤモヤします〜もう！ミンジちゃんみたいに、害のなさそうな子が一番危ないんですよ〜！涙 ユンギさんやグクにリードされて、ちょっとくらい焦って欲しいです。涙 (2020年11月21日 8時) (レス) id: e01596ba5d (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - あいづちさん» そんなそんな！ナンバーワンなんて！！ありがとうございます！感激しております。わたしの心配までありがとうございます。引き続き頑張ります！あいづち様も体調にお気を付けくださいね (2020年11月17日 17時) (レス) id: 66eaabbd56 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - めるたさん» このシンデレラがどうなっていくのか…まだまだ学祭の準備は始まったばっかりですので見守っていて下さい。そして暫くは夏休みを楽しみましょう。ユンギ先輩も動きますので笑 (2020年11月17日 17時) (レス) id: 66eaabbd56 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - スヨンさん» 読んで下さってありがとうございます！本当にそれな！です。テテには頑張ってもらいつつ、ユンギ先輩や他のメンバーにも惑わされ続けたいですね笑 引き続き頑張りますのでよろしくお願いしますね (2020年11月17日 17時) (レス) id: 66eaabbd56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍
| 作成日時：2020年10月18日 13時
