検索窓
今日:3 hit、昨日:1 hit、合計:46,836 hit

23 ページ23

.









ナムジュンさんと会った翌日。

何となく友人を連れてショッピングモールへ来ていた。

別にホソクくんが気になって来た訳では無かったけど、まぁ少しは気になっていて。

会えないかなーなんて心の片隅に邪な思いがあったのも確か。









「ていうか、ホソクくんのこと好きってちゃんと聞いてないんだけど」

「えっ?」

「いや、好きなんでしょ?」









いつぶりかに訪れたカフェに入って暫くしてから、

顔を顰めてそう聞いてきた友人を見やるとだって今まで超曖昧だったじゃん、と。

今更感のあるその質問に口を噤むと

気をつけろとは言ったけど、好きになったものは仕方ないし、私はあんたを応援してるからさ、なんて

いつもより優しい口調にほっと息をつく。






でもホソクくんねぇ、少し視線を外した彼女は微妙な顔で

なに?と聞けばいや?と濁された。






そこからまた他愛もない話に戻って喋っていると、

えっ、と後ろから何だかデジャブの様な声がした。









「...ナムジュンさん、」

「あー...Aさん達、来てたんだ。き、奇遇だね?」









あからさまにおかしいその態度に顔を顰めると

彼はキョロキョロ周りを確かめたりスマホを確認したり

挙動不審過ぎてめっちゃ怪しい。






何かあるんですか?

私がそう聞くより早いか遅いかのタイミングで

最近ずっと避け続けてた彼の声がナムジュンさんの名前を大きく呼んだ。






溜息を吐いたナムジュンさんの肩越しに見えた彼の隣には、

大学内で見かけたこともない女の人がにこやかにナムジュンさんに手を振っていた。









.

24→←22



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (122 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
136人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

この作品にコメントを書くにはログインが必要です   ログイン
感想:  ログイン

ヒスイ(プロフ) - リオさん» コメントありがとうございます。クサズがとても好きで、でもなかなか巡り会えず自分で書いてしまいました笑 リオ様の癒しになれたのでしたらこちらも嬉しい限りです。最後までありがとうございました。またご縁がありましたら宜しくお願いします。 (2018年8月28日 19時) (レス) id: c06cea6d4c (このIDを非表示/違反報告)
リオ(プロフ) - 完結お疲れ様でした。クサズメインのお話って少ないので寂しく思っていたのですが、こんな素敵なお話に出会えて嬉しいです。ホソクの笑顔には周りを元気にする力がありますよね。ひと時の癒しをありがとうございました。 (2018年8月28日 18時) (レス) id: ba173bb279 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ヒスイ | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2018年7月22日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。