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少しでもホソク先輩を視界に入れておきたくて
足を動かすスピードを緩める。
グレーのロングコートが
こんなに似合う人は居るのかな。
マフラーに顔を埋める仕草も
風でふわふわと揺れる柔らかそうな髪も何もかもがキラキラして見える。
片耳だけ付けているイヤホンからは何の曲を聞いてるんだろう。
そんなことを考えていれば距離はあっという間に縮まって。
真横を通るときに顔をホソク先輩へと向けた。
『お疲れ様です…っ』
HS「おー、お疲れ様〜！」
埋めていた顔を上げてニコッと歯を出して笑った。
そのまま前へと通り過ぎる。
今、ホソク先輩の視界には
私が入ってるんだ。
そう思うと胸が弾けそうなほどうるさくなって
バレないようにちょっとずつ背筋を伸ばした。
道を曲がったところで、ようやく息ができたように
肺の中へと冷たい風が入り込む。
寒さのせいで赤みのかかった鼻先。
温かい瞳。
笑う時に上がる頬。
『…〜っ』
鮮明に思い出せば思い出すほど
身体は徐々に熱くなっていく。
…好きな人が居たって、無理だよ。
好きなことを辞めるだなんて。
好きな人が、私にだけ目を向けて
"お疲れ様"そう言ってくれたんだもん。
側から見たら、そんなことで。
って笑うかもしれないけど。
…やっぱり、好きで好きでたまらない。
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130号室(プロフ) - Yellow8938さん» ウワーありがとうございます（泣）センイルなのに両想いじゃないんかい。と作りながら思っていましたがそう言っていただけて幸せです！Yellow8938様も最近日夜の温度差が凄いので風邪を引かないようにお過ごしくださいませっ。 (2021年2月18日 21時) (
レス) id: e48cc29190 (このIDを非表示/違反報告)
Yellow8938(プロフ) - おはようございます切なくていつか２人が両思いになったお話読めたらいいなって思います素敵なお話ありがとうございましたそしてホソク君お誕生日おめでとうございます130号室さんも体調崩さないようにお過ごし下さい (2021年2月18日 9時) (レス) id: 3fabd8bd69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：130号室
| 作成日時：2021年2月18日 1時
