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「送ってくれてありがと！もう大丈夫だから」
思う存分歌って、少し心がすっきりして、落ち着いた。スニョンはマンションの前まで送ってくれた。
SY『じゃ、また学校で』
「うん、またね、」
歩き出したと思ったら、すぐに止まったスニョンの足。
SY『…あ、』
「…え？なに？」
SY『あ、Aっ、は、早くエントランス入れっ！』
私の前に戻ってきて、私の視界を手で覆った。
「はぁ！？ちょ、なに急にっ！！」
WZ『……なにやってんの、』
ジフンの声。
…あぁ。スニョンは私のこと心配して、会わないようにしてくれたんだ。下手くそだなあ。
SY『えっと、その、…？』
「二人でカラオケ行ってたんだ！今度ジフンも一緒に行こうよ」
WZ『…気が向いたら』
「そう言う時は大体行く気ないんだよね〜」
スニョンが私とジフンの顔を交互に見て不思議そうな表情を浮かべている。私の耳元で小さく、
SY『え、なに、平気なの！？』
って聞いて来た。
「普通にしてって、私が言ったんだ、ねっ！」
WZ『……まぁ、うん、』
SY『あ、そうなの…』
「じゃ、そういうわけだから！バイバイ！」
スニョンに手を振って、ジフンの手を引く。少し安心した表情のスニョンを確認して、すぐに引いていた手を離した。
「ごめん、これはなしだったね、つい、癖で、」
さっきはスニョンの前だったから、なんとかいつも通り振る舞うことができた。でも今は二人きりなわけで。昨日ぶりなわけで。
エレベーターを待つ数分でさえ、慣れない空気が重くてきつい。
いつも通り接してって私が言ったから、ジフンはいつも通りかもしれない。何も気にしていないのかもしれない。
「どこ行ってたの？」
WZ『コンビニ』
「何買いに？」
WZ『コーラ。家になかった』
「そうなんだ」
WZ『うん、』
…あれ、いつも通りってなに？私いつもジフンとどんな風に話してた！？どんな風に接してた！？会話が続かない。沈黙がつらい。
WZ『A、早く乗れって』
はっとして前を向くと、エレベーターが到着していた。
「あっ、私、ダイエット始めたんだったっ！今日から、な、なるべく階段使うからさっ！！あの、だから先に行って！じゃあっ！」
WZ『は！？ちょ、Aっ！』
ダイエットなんて始めていない。始めたほうがいいってわかってるけど。あの空気に耐えられなくて、ジフンと一緒にいることがつらくて、嘘をついた。
失恋のつらさを改めて痛感した。
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るる。 - この物語を読んでから、いつも以上にウジ君が頭から消えなくなりました。最高です。これからも、読ませていただきます! (2018年8月5日 12時) (
レス) id: 05d4b4e0c2 (このIDを非表示/違反報告)
ウジ(プロフ) - 待って待って…………ジアンちゃんめちゃんこムカつくーー！！でもこの物語に出てくるジフナが可愛いからこれからも見にきますね…← (2018年8月5日 1時) (レス) id: 3e4a028e58 (このIDを非表示/違反報告)
美織(プロフ) - 展開が面白すぎ…！！てかジアンちゃん聡明なふわふわかわいい系女子だと思ってたらだんだん悪女感でてて事案ですね。(( ほんとに面白いです！更新楽しみにしてます！！ (2018年8月4日 23時) (レス) id: 44de3c0285 (このIDを非表示/違反報告)
まゆか(プロフ) - いつも楽しみにしてます！！！うじほんとに可愛すぎです、、 (2018年7月31日 13時) (レス) id: 020b3abba6 (このIDを非表示/違反報告)
りりこ(プロフ) - マジで面白いです！ 更新頑張ってください(w^ ^w) (2018年7月29日 15時) (レス) id: d9ed75bc35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いよ
| 作成日時：2018年7月17日 14時
