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TH side
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別に好きになったわけじゃない。
俺もまだあいつのこと忘れられてないし。
Aが大切か？って言われたら、
大切にしようとしていた途中ってなると思う。
だから、そこまで思い入れないし、付き合うことを終わりにすることに何の抵抗もないんだけど、
でも、なぜか、わかったって、そう返事することができなかった。
なんでだろう。
バイト終わりに店長が渡してくれた謎のカフェオレを飲みながら一人で歩く駅までの道。
そんなことを考えていたらいつもより早く着いた気がする。
いつものように改札を通って、
駅のホームで電車を待っていた。
人の多い駅のホームで、
見たことある横顔を発見した。
TH『……グクだ、』
あの時、はじめましてって挨拶したあの顔に間違いない。
並んでいた列を抜けて、
スマホを見ているグクの隣に行って、
今度は、
TH『こんばんは』
って、声をかけた。
JK『…………………あ、』
俺のことをだいぶ忘れていたみたい。
思い出すのにかなりの時間がかかったみたい。
JK『こんばんは』
このタイミングで会ったこと、
きっと何か意味があるんじゃないかな。
そんな恋愛小説で使われるようなフレーズを頭の中に浮かべて、
TH『これからAのうちですか』
JK『…いや、違いますけど』
ちょっと挑発的な言葉をかけてみる。
TH『時間ある？』
JK『ないですけど』
TH『どこか行くの？』
JK 『帰るだけですけど』
周りから見たら完全に俺が可愛い男の子をナンパしている図になっていてやばい。会話が完全にそれでやばい。
TH『…俺、話したいことあるんだけど、時間作ってくれない？』
JK 『…すぐ終わりますか、それ』
グクはものすごーくだるそうに、めんどくさそうに、俺に向かって言った。
これから言われることが何かわかっているようだった。
.
.
グクの家の最寄駅に着いて、
適当に空いてそうなカフェに入った。
この時間帯に男2人の来客はあまりなさそうなカフェを選んでしまった。
適当に注文して、俺とグクの間に微妙な空気が流れる。その微妙な空気を破ったのはグクだった。
JK『話したいことってなんですか』
TH『Aのこと。』
JK 『あぁ、』
TH『今日別れてくれって言われた』
JK 『じゃあ別れたらいいじゃないですか』
TH『俺と別れてAはお前と付き合うの？』
JK 『いや、』
TH『…は？』
すぐに否定したグクにムカつくって感情がにょきっと顔を出した。
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anchun(プロフ) - 本当に面白過ぎます！続きが気になって仕方ないです😭胸がドキドキが止まらないです (2022年3月3日 19時) (
レス) id: 487e998396 (このIDを非表示/違反報告)
りぃ - ぬお、、なぜ更新がああああすっごいいいい (2021年5月8日 20時) (レス) id: 6a137e9fb7 (このIDを非表示/違反報告)
_tunputo_(プロフ) - めちゃくちゃ気になるとこで泊まってるぅぅぅうって声出して言ってしまいました。笑 (2021年2月27日 10時) (レス) id: 993cb3d94d (このIDを非表示/違反報告)
ちりちり(プロフ) - この作品が大好きです。 (2020年12月16日 18時) (レス) id: 9e4bd772c5 (このIDを非表示/違反報告)
そわいぬ - この作品1番更新楽しみにしてます。。うう。。（ ; ; ） (2020年10月24日 9時) (レス) id: 6e2414b0f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いよ
| 作成日時：2018年3月15日 1時
