うさぎって寂しいとしんじゃうんだって。

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パタン。
静かに扉を閉める。

TH『…だから、言ったじゃん』

何も言わずにテヒョンが寝そべるベッドに座る。

TH『…追いかけなくていいって』

テヒョンの温かい手が
私の頭に添えられた時、
我慢していた涙が溢れた。

わかっていたのに。
グクにとって、私は寂しさの埋め合わせ。

寂しいから、
一人だと虚しくなるから、
都合のいい女として、
側にいられただけなんだ。

グクは自分を受け入れてくれるのは私しかいないって言っていたけど、それは私がグクの幼馴染みたいなもんで、昔から知っていて、

なんでもない関係だったら、
グクはきっと私じゃなくてもよかった。


わかっていたけど、
いざ言葉になってぶつけられると
痛くてたまらない。

グクを好きになってからずっと、ずっと痛い。

好きも、生きていけないって言葉も
口があれば誰でも言える。

簡単に言える。


「…なに、やってんだよって……怒ってほしかったのかな、」

落ちる涙を必死で拭って
心に溜まった言葉を吐き出す。

「付き合ってないのに…怒って、嘘でもいいから好きだよって…また、言ってほしかったのかな、」

テヒョンは何も言わずに、
私の頭をなでてくれていた。

「…テヒョンの言う通り、関係なかった、なんで、否定すんのって、否定しなくていいよって、むしろ…グクしか見てない私が嫌なんだって、」

一度吐き出した言葉は止まらない。

「…グクは今日も先輩の家に行ってたみたいで、私の真っ直ぐな目が嫌だって、」

TH『……自己中の極みだな』

テヒョンはため息をついて、

TH『自分は好きな女と好き放題色んなことして？Aの気持ち知ってるくせに、こうやって部屋に来て、気持ち掴んで離してくれなくて、

それなのに、真っ直ぐなAが嫌い？
あいつはAのことだけを見れないから
自分と同じように遊べって？汚くなれって？』


テヒョンがあまりにも感情的に
イライラしたように言うから、

少しだけ涙が引っ込んだ。

TH『…グク、だっけ？
あいつわけわかんねえな』

「…私が、グクのことを嫌いになれば、いいだけの話なんだよ。」

TH『…………』

「私がグクのこと嫌いになって、
私から離れれば、それで何もかも」

TH『ねぇ、』

テヒョンが私の方を向く。

TH『やっぱり、付き合お』

「……誰と、だ」

TH『俺と付き合って、A』

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