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JK『…………』
「や、えっと、これは、そのっ…あれ、今日は家にいないってメール見なかったっ！？」
若干乱れかけていた服を直して、立ち上がる。
誰とも付き合ってもいないのに、
修羅場に出くわしてしまって
大パニック、みたいなそんな状態。
えっと、どうしたらいい、
何を話せば、えっと、
私が頭の中で必死に言葉を探していると
グクは無表情のまま部屋を出て行った。
「…えっ！？ちょ、グクっ…！！」
TH『追いかけなくていいんじゃないの？
てか、なんで追いかけんの』
ベッドに横たわっているテヒョンから、正論を言われて一瞬思いとどまった。
TH『別に浮気でも何でもないじゃん。
俺らが何しようとあの子には関係ないでしょ』
その通りだ。
その通りなんだけど。
テヒョンの正論を無視して
私はグクの後を追った。
.
アパートの階段を降りて少し歩いたところ、グクの腕を掴んだ。
「ま、まってっ…！！」
こっちは向いてくれないけど、
立ち止まってくれたグク。
JK『寒そう』
「…え…？」
グクは薄いインナーと短パンという1月の夜には合わない格好をしていた私に、自分が羽織っていた上着をかぶせてくれた。
「ありがとう…」
少し落ち着いて、口を開く。
「あのね、何もしてないの、その、グクが思ってるようなことは、だからっ…」
JK『なんで？』
「…え、」
JK『別にいいじゃん、否定しなくたって』
「……でも、」
JK『Aもわかってるよね？』
「…なに、を…」
そう言った瞬間、グクに手首を引かれて、
腕の中におさまった。
JK『…さっきまで、こういうことしてたんだよ、俺』
グクの首元から前と同じ、甘ったるくて、私の嫌いな香水が香る。
「……うん、知ってる、わかってる」
JK『汚いんだよ』
「…そうかな」
JK『……………寂しさの埋め合わせ、』
グクがうつむきながら、
小さな声でそう言った。
JK『…俺はあの人に相手にされなくて、
寂しくてAのところに行ってる。』
グクはうつむいてるから、
どんな顔してるかわからないや。
JK『…そんなに必死に否定しなくていいよ。むしろ逆…俺のこと、真っ直ぐすぎる目で見ないで』
そう言うグクと目が合わない。
わざと合わせないようにしてるのかな。
JK『…こんな歪んでてわがままで汚い俺を受け入れてくれてるのAしかいないし、だから手放したくないし…だけど、それは苦手』
.
グクは私の瞳を隠すように、
もう一度抱きしめた。
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anchun(プロフ) - 本当に面白過ぎます！続きが気になって仕方ないです😭胸がドキドキが止まらないです (2022年3月3日 19時) (
レス) id: 487e998396 (このIDを非表示/違反報告)
りぃ - ぬお、、なぜ更新がああああすっごいいいい (2021年5月8日 20時) (レス) id: 6a137e9fb7 (このIDを非表示/違反報告)
_tunputo_(プロフ) - めちゃくちゃ気になるとこで泊まってるぅぅぅうって声出して言ってしまいました。笑 (2021年2月27日 10時) (レス) id: 993cb3d94d (このIDを非表示/違反報告)
ちりちり(プロフ) - この作品が大好きです。 (2020年12月16日 18時) (レス) id: 9e4bd772c5 (このIDを非表示/違反報告)
そわいぬ - この作品1番更新楽しみにしてます。。うう。。（ ; ; ） (2020年10月24日 9時) (レス) id: 6e2414b0f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いよ
| 作成日時：2018年3月15日 1時
