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「……ら、来週の日曜は……」
ジョングクがアメリカに行く日だ。
TH『俺ね、Aと行きたいところいっぱいあるんだ！まず映画見るでしょ〜、それから…あ！遊園地！遊園地行って〜…』
「…テヒョンくん、あのねっ…！」
TH『…こんな風に』
「……え…？」
テヒョンくんの声が少しだけ小さくなった。
TH『こんな風に、誰かと出かけることを考えて楽しくなるのはじめてなんだ。どんなことしたら喜んでもらえるかな、とか…楽しんでもらえるかな、とか…Aのおかげ。』
日曜日は用事があって、って…。そう言おうと思ってた。でも……私は一度テヒョンくんの手を取って、付き合うことを決めて、ジョングクにはちゃんとその気持ちを伝えた。私が選択すべき答えはただ一つであるということに、気づいた。…気づかされた。
“Aさんはテヒョン先輩のことだけ考えてなよ”
さっきジョングクに言われた言葉が脳内をよぎる。
「……来週の日曜日、空いてるよ。楽しみにしてるね。」
これが私の選択肢であって、答えだ。
このモヤモヤは消さなきゃいけないもの。
好意でも何でもないから。
たぶん、気の迷いだから。
TH『よかった！俺もすげー楽しみ！じゃあ、また明日、学校で会おうね』
テヒョンくんの嬉しそうな声が聞こえて電話が終わった。これでいいんだ。ていうか、これしかないし。
もう考えない。忘れる。
ウキウキがモヤモヤに勝つようにする。
.
.
その日の夜はなかなか寝付けなくて、珍しく夜中に目が覚めた。普段滅多に使わない頭をこれでもかとフル回転させて慣れないことを考えすぎたからか…
「…ぎゃあぁあぁあっ！！！！」
水を飲みに一階に行き、キッチンの明かりをつけると目の前に人影があって思わず大声で叫んでしまった。
JK『…うるさっ…』
「びっ、…なっ、な、…こ、こっ…」
目の前にいたのはジョングクだった。どうやら彼も水を飲みに来ていたらしい。明かりぐらいつけろ。頼むから暗闇で水を飲むな。
JK『何言ってるかわからないんで、俺もう部屋行きますね、おやすみなさい。』
まだ心臓がパニックを起こしている。お化け屋敷とかそういうびっくりどっきり恐怖系は大の苦手なのだ。
「ちょ、ちょっと待って！」
JK『は？』
私の横を通り過ぎようとしたジョングクの腕をとっさに掴んだ。掴んでしまった。
「わ、私も水飲みきて、」
JK『じゃあ早く飲めばいいのに。おやすみなさい』
「10秒でいいから、ここいてっ！」
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zizzi(プロフ) - ほんと面白くてずっと笑ってました！いよさんの言葉選びが最高すぎて牛乳飲んでなくてもヤバかったです笑楽しくて素敵な作品をありがとうございました！ (2020年8月26日 22時) (
レス) id: 575ff88325 (このIDを非表示/違反報告)
いちご - こんなに良い話を書いてくださってありがとうございます！笑もう終始キュンキュンしまくりでした！恋愛映画の実写化いけるとおもいます！いまもう夜中の3時なんですけど時間忘れるくらい夢中に読んでました！！この作品大好きです！！続編も是非楽しみにまってます！ (2019年5月6日 3時) (レス) id: f99e6b0772 (このIDを非表示/違反報告)
いさな(プロフ) - いやもう一気読みしました笑笑めっちゃおもしろかったです笑笑いま夜中の2時なんですけど、作者さんの他の作品読んできますね笑笑 (2019年3月26日 2時) (レス) id: 1147e61943 (このIDを非表示/違反報告)
つむぎ - 消さないでくださいね。 (2019年1月25日 14時) (レス) id: 811af0af41 (このIDを非表示/違反報告)
カナタ(プロフ) - 最高すぎました。ありがとうございます。他の皆さんが仰っている通りクオリティが高すぎてやばかったです。素敵な作品に出会えたことに感謝です。ありがとうございました！ (2018年12月18日 22時) (レス) id: cfc195a482 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いよ
| 作成日時：2017年12月17日 1時
