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わかっていたけど、ジョングクは簡単に会いに行けない場所に行ってしまう。
「…………あのさ、」
ここに来ても何を話したらいいのかわからないのに、自分の気持ちがモヤモヤしたままなのに、
「………いる…？」
ジョングクの部屋の前に立っている。部屋にいるはずのジョングクからはなんの返事もない。
「…聞いたよ、アメリカに行くって…その…いつ、行くの……？」
いつも通りでいいって言ったのジョングクなのに。返事くらいしてくれてもいいじゃん。無視することないじゃん。
「…あ、あのさっ！む、無視はよくなっ」
その瞬間、私のおでこと鼻に激痛が。
JK『…え？』
よくまわらない頭で瞬時に状況を理解した。ジョングクが思いっきりドアを開けたのだ。
「………痛っ〜〜！！」
JK『…なんでこんなところに突っ立ってるんですか。不審者ですか。』
彼はびっくりするほどいつも通りだった。
JK『すみません、イヤフォンして音楽聴いてて何もわかりませんでした。』
全然気持ちのこもっていないすみませんもいつも通りすぎて笑える。いや、笑えない。
「………ちょっと心配した私が馬鹿だったわ…」
JK『ですよね、Aさん馬鹿ですよね。お腹空いたんで、ご飯食べて来ます。』
いつも通りすぎて腹立つ！！！！悪魔健在すぎる！！！！その真顔もむかつく！！！！なんだそれ！！！！知らない！！！何処へでも勝手に行きやがれ！！！！！
気持ち確かめるまでもないわ！！！！ジミンくん、やっぱり私は……
JK『来週の日曜。』
「…え？」
JK『俺がアメリカ行く日。』
「………き、聞こえてたんじゃん…」
JK『見送りとかいらないよ。』
「…なんで」
JK『…つらいから？』
そう言ったジョングクは笑った。つらいって言いながら笑った。
JK『Aさんはテヒョン先輩のことだけ考えてなよ。』
どうしよう。ジミンくん、どうしよう。ますます自分の気持ちがわからないよ。
ジョングクのあんな寂しそうな顔見たら……
その時、私の携帯が鳴った。
「…テヒョンくん…」
このタイミングでかかって来た電話に少し出るのをためらってしまった。
「…テヒョンくん？」
TH『今日さ、あんまりAちゃんと話せなかったなって、』
「え？」
TH『あ、Aと話せなかったなって』
「べ、別にそこは言い直さなくても」
TH『本当は今日デートの約束しようと思ってたのに！』
「デート！？」
TH『来週の日曜空いてる？』
「…来週の、日曜…」
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zizzi(プロフ) - ほんと面白くてずっと笑ってました！いよさんの言葉選びが最高すぎて牛乳飲んでなくてもヤバかったです笑楽しくて素敵な作品をありがとうございました！ (2020年8月26日 22時) (
レス) id: 575ff88325 (このIDを非表示/違反報告)
いちご - こんなに良い話を書いてくださってありがとうございます！笑もう終始キュンキュンしまくりでした！恋愛映画の実写化いけるとおもいます！いまもう夜中の3時なんですけど時間忘れるくらい夢中に読んでました！！この作品大好きです！！続編も是非楽しみにまってます！ (2019年5月6日 3時) (レス) id: f99e6b0772 (このIDを非表示/違反報告)
いさな(プロフ) - いやもう一気読みしました笑笑めっちゃおもしろかったです笑笑いま夜中の2時なんですけど、作者さんの他の作品読んできますね笑笑 (2019年3月26日 2時) (レス) id: 1147e61943 (このIDを非表示/違反報告)
つむぎ - 消さないでくださいね。 (2019年1月25日 14時) (レス) id: 811af0af41 (このIDを非表示/違反報告)
カナタ(プロフ) - 最高すぎました。ありがとうございます。他の皆さんが仰っている通りクオリティが高すぎてやばかったです。素敵な作品に出会えたことに感謝です。ありがとうございました！ (2018年12月18日 22時) (レス) id: cfc195a482 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いよ
| 作成日時：2017年12月17日 1時
