私立魔法学園inバトルロワイヤル2 (ページ10)

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四十七話 byシアレページ10

「死ね死ね死ね！死ねェェェ！！」

そう叫ぶ相手の攻撃をヒョイヒョイと避ける。

「嫌だっつってんでしょーが！！」

杖を振り反撃をすると、相手は自分の魔法を使い相殺した。
あーもう！
さっきからこれの繰り返しだなおい！

「っていうか、何で私が死ななきゃなんないの！？おかしくない！？」

「うるさい！いつもシグ君やルイラさんと一緒にいるなんて…目障りなんだよ、お前！」

言うと同時に魔法を放つ相手。
いや、知んないよそんなこと。
なんだ、嫉妬か？嫉妬なのか！？

「そんなの逆恨みじゃん！ってわぁ！？」

ドゴォ！
大きな音をたてて相手の魔法が私の足元に当たる。
その衝撃に体が耐えきれず、数メートル程吹っ飛ばされた。

「よ…っとぉ！」

空中で体をひねり、着地すると同時に態勢を立て直す。
それと同時に、目の前にはドス黒い球体が現れた。

「ちょ、これは流石にまずいって…」

ドォォン！！
球体が爆発し、辺りが暗闇に飲み込まれた。
ゴホゴホと咳をしながら周りを見る。
こいつ…コレが目的だったな？

「ふふふ…」

「っ！？」

突然、聞いた事がある、だがもう聞くことはできない声が響いた。
ビクリと肩を震わせる。

「…‘リージャ’」

暗闇でも目が見える様になる呪文を唱えれば、辺りは黒い霧がかかっているものの見る事に苦労はしなくなった。
声がした方を向く。
そこには、

「ふふ…ねえ、これ、君のお友達の姿だろ？」

幼馴染だった『彼女』がいた。
正確には、『彼女』の姿をしたさっきの相手がいた。

「なん…で…？」

「ただの変身呪文だよ？知ってるだろ？」

嘲笑う様に言う相手に、息をするのもままならなくなる。

「大切な人を殺せるワケないよねぇ？殺せたら、君はこの人の事を大切に思ってなかったってことだもんね？」

「………」

「大切な…『幼馴染』…だもんね？」

『幼馴染』…誰と誰が？

「殺せないなら、君が死んでね？」

言いながら、魔法を施した手を向け相手はこっちに走ってくる。

「それじゃ、バイバイ？シアレ」

相手との距離は3m程。
このままいけば、私は確実に死ぬ。
このままいけば…ね。

「…バイバイはこっちのセリフだっての。‘ライツロンド’」

杖を向け魔法を放つ。
無防備だった相手はそれが予想外だったらしく、あっさりと魔法に当たりスタジアムの壁まで吹っ飛んだ。

「どう…して…」

「どうしてって…」

winシアレ

「あんたは『彼女』本人じゃないでしょ」

歓声の中、私は呟いた。