キムソクジンという男�� ページ40
JN side
「 コラ、風邪引くでしょ」
パサっと華奢な肩にかけたブランケットを大事そうにぎゅっと握ったその手がまだ小さいことに安心する、小さい男キムソクジン。
貴方「 ジニオッパ…まだ起きてたの？」
「 エーイ…それはこっちのセリフですう〜」
貴方「 へへ。ちょっと、色んなこと考えてたら眠れなくて」
細い髪に指を通して、くしゃくしゃっと頭を両手で撫でる。
そうするといつも君はえへへと笑いながら俺を見上げるんだ。理由なんてない無邪気な笑顔でそうして、俺を癒してくれるから。
貴方「 今日ジミナオッパすぐ寝ちゃったからお喋りできないし、グクは…恥ずかしくて」
「 やだ〜うちのあかちゃん恋してる〜」
気がついてるかな？オッパは何度も、その笑顔に救われてきたよ。小さな小さな君がただ笑うだけで、土砂降りの雨の中訳もわからず走ってた俺に傘をさしてくれたような気分になるんだ。
ずっと一人でいるような、漠然とそんな風に思う時に限ってAは俺の前に現れる子だった。
貴方「 …オッパ？」
昔から、そう。昔からそうだったよね。
弱くはなかった。だけど、強くもなれなくて。
最年長だからと沢山の我慢と必要以上の気を張って来た。リーダーを務めてくれる弟が迷ってるときは、いつでも握ってる手を引っ張ってあげられるように努力もしてきた。
だけど、それがいつも誰にでも伝わるわけではなくて。
最年長のくせに、リーダーを押し付けた、ダンスが下手、かっこよくない、喋り方変じゃない？
沢山ある言葉の中で、わざわざそれを選んでしまう自分にも嫌気がさした。だけど、見てしまう、目に入ってきてしまうのは、いつだってそんなナイフのような言葉で。
そんな一人で勝手に傷ついてダメになる俺を、優しく抱きしめて、ただ一言「大丈夫」と言ってくれるのがAだった。
「 オッパがさ、昔言ったこと…覚えてる？」
貴方「 …Aがいつか好きな人が出来たら、オッパは寂しいけど応援する、だっけ」
「 …それ訂正してもいい？寂しすぎて死んじゃいそう」
貴方「 もう！オッパってば(笑)」
「 でも、もしも本当に二人が強く決心して、一生添い遂げることを決めたときは、他の誰が何と言おうと俺が二人を守るよ。俺は、二人の兄だから」
ああ、いつか言うときが来るのかな。
純白に包まれて幸せから涙をこぼす君に、もう赤ちゃんじゃないね、って。
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愁(プロフ) - さきのさん» 身に余るお言葉ありがとうございます；； (2019年9月23日 0時) (
レス) id: 5c1877f0f8 (このIDを非表示/違反報告)
さきの(プロフ) - お疲れさまでした！ この作品に出会えて本当に良かったです (2019年9月22日 21時) (レス) id: b806c812b8 (このIDを非表示/違反報告)
shoko0619(プロフ) - グクと熱愛よろしくお願いします。グク大好きです。 (2019年8月29日 16時) (レス) id: 9301928d42 (このIDを非表示/違反報告)
愁(プロフ) - 美紀さん» お気遣いまでありがとうございます(TT)更新速度にムラが出てしまうと思いますがこれからもイリスとこの作品を愛してくださると嬉しいです！ (2019年8月27日 17時) (レス) id: 5c1877f0f8 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - BTS大好きでテテオッパとグクオッパ大好きです最高です更新大変だと思うけど頑張ってください応援してます最近暑いけど熱中症に気を付けてくださいね (2019年8月20日 9時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：愁 | 作成日時：2019年8月20日 4時
