揺れる恋心 3 (ページ28)

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「え、、、？」

佑「…あ、ごめん」

こんなときなんて言ったら正解なのか分からず、咄嗟に出た声に佑亮はごめんと呟いた

でも佑亮の気持ちは分かる。

人は具合が悪いと甘えたくなる生き物らしいし、それを考えればなにもおかしいことなんてない

ただ…本当にそれだけなのかは分からない

掴まれた腕を離されてから、約15分くらい経っていた

寝ている彼の横顔を見て、

綺麗な顔してるなぁとか

かっこいいなぁだなんて思ってしまう

この表情を独り占めできている彼女さんは羨ましい。

なんて浅はかな嫉妬心なんだろう。

でも、間違いなく今の私は、拓弥が好きだ

拓弥が恋人なのであって、佑亮とはもうなにもない

きっと、、、単なる嫉妬心に違いない

佑「…ちょっとだけ、良くなってきた。ありがとうA」

声をかけてきた佑亮に、久々に名前を呼ばれたのと、ありがとうって言われたことが嬉しくて、ゆっくり俯いてた顔を上げた

佑「看病されるなんて久しぶりで…嬉しかったよ」

佑亮の笑顔。

これも久しぶりだった。

涙が出そうだった。

佑「もういいよA。移っちゃうと困るし、もう出な。ありがとね」

そう言われて、少し突き放されたような、今までの関係に戻ったような、気がした

でも、不覚にもまだここにいたいと強く思ってしまう

そして、今じゃないかもしれないけど、ここにいる口実のために今朝渡されたハンカチを今返すことにした

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