揺れる恋心 3 (ページ2)

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Takuya side

あの図書室での脅しから1週間以上が経った。

脅しと言っても、本当のことを言ったまでだけど。

あの、兄弟のニュースの話。

あれから裁判の判決が出たらしく、結果は有罪

当たり前だが、兄弟との恋愛は認められないとの判決だったらしい

まぁそりゃあそうだろ

今に分かりきってたことだ

ただそんなことはどうだっていい。

俺はAが手に入ればいいんだから

あれから学校で会っても軽く挨拶するくらいで、全然Aから話しかけられることもなく、ちょっと避けられてるんじゃないかとまで思った

俺があんなこと言ったから、、、

分かりきってたことだけど、自分がした卑怯さに嫌気がさし、思いっきり溜息を吐いた

学校が終わる金曜から日曜までの3日間、
佑亮とAが家に二人っきりになるのは知っていた

だって佑亮が嬉しそうに話していたから

俺は、これがきっかけにふたりがよりくっついてしまうんじゃないかと恐れた

かと言って、俺にできることはないんだけど。

ふたりでいる家に突然行くのも気が引けるし、気まずくなるのは分かっていた

だから、AにLINEして返事を半ば無理矢理に催促したんだ

俺にできることは全てしたつもり。

これでフラれても後悔は、きっとない____。

そう頭を張り巡らせながら、図書室でAが来るのを待っていた

Takuya side end

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