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タカシそっちにこーいちおる?

Aいないよ。どうかした?

タカシまた遅刻かもしれん。

タカシうそ。今来たわ。ありがと

Aレコーディング頑張ってね!

タカシおう!Aもダンスしっかりな!



「今終わったところなんだけどな」


やり取りの終わったトークを閉じると、目の前のユースケがそわそわしだす。



「タカシでしょ?きっとタカシなんでしょ?」


「そう、だけど」


「やっぱりなー!」



なぜそんなことを聞くのかと尋ねてみる。


彼はんー、と口を尖らせながら答えた。



「同い年っていうのが強いのかもしれないけど

独特の空気感があるな〜って」


「そうなんだ?」


「少なくとも俺は感じてる!

すごい信頼してるよね」



信頼、か


確かにこのグループに入る時


自分が女1人だということに対して


彼が一番親しく接してくれた。



そのあとに幼馴染であるたくちゃんが入って。


もし、その順番が逆だったら


私はたくちゃんにべったりだったと思う。



「タカシは一番の親友って感じがする」


「やっぱり?」


「彼氏にはしたくないけどね!」


「やだー!そんなこと言わないでー!」


「ユースケが言うセリフじゃないって」


「フォローしてあげてんだよ」



でもメンバーの誰かが彼氏だなんてさ、


夢の見すぎよ。



ため息をつきながら、トーク履歴をふと見つめた。



【晃一】



…やめた、やめた。

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作者名: | 作成日時:2017年11月6日 17時

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